合同会社設立127日目、朝

港区は快晴。雪はまだ残っている。昨日は外に出るのも億劫だったので、ひたすらコンピュータと向き合ってすごした。雪というのはそういった効能もあるらしい。ある意味軟禁状態というか、よく言われている獄中記のすさまじさは閉鎖状態でしか生まれない種類の価値なのだろう。外に出かけたくても物理的に出られないなら、中でできることをするしかない。そこで何かが化学反応するのだと思う。最近の例では外交官(だった人)がそこで巨大な読書経験を積み上げたという話があった。あれはたしかにすごい。それから実在のできごとではないけれど、10年くらい前の小説でも、水のない井戸に籠もってしまう初期中年男性の物語がある。考えてみると、わたしは「ひたすら籠もる」という状態に特別な関心があるようだ。そこでどんなものが生まれるのか、といった実験をすることに関心がある。昨日の雪などは冷静に見ればそう大したものではない。ここは雪深い北海道の山奥でもないし、東京のなかでも相当中心に近い。雪で道路が凍っても、歩こうと思えばけっこう歩いて行ける。それでもやはり、雪で閉じ込められるということに惹かれてしまう。理由はよくわからない。
とにかく昨日はコンピュータと仲良くなったような気がする。今朝起きたらそうでもないようだ。こちらは仲良くなったつもりでいるのだが、あちらのほうはなんとなく素っ気ない。そういうものなのだろうか。むむ、CentOSでうまくやって行けそうかな。どうだろう。
naoyaさんにコメント欄で知恵を分けてもらった。自分はなんと運がいいのだろうとつくづく思う。