インテルCore 2 Duoが特許侵害との訴訟をされる

訴えたのはウィスコンシン大学マディソン校

Wisconsin Alumni Research Foundation(WARF)は米国時間2月6日、Intelの「Core 2 Duo」が、1998年にウィスコンシン大学マディソン校の研究者たちが取得した、命令を個別のストランドに分割することでより効率的な処理を実現するプロセッサデザインに関する特許を侵害したとして同社を提訴した(Engadgetより)。

この特許は、通常他の命令の処理が終了するまで待機していなくてはならない特定の命令の一部を、他のタスクの終了を待っている間に実行することができるというもの。例えて言うなら、自分のレポートを完成させるために誰かのデータが必要なため、その人のレポートが完成するのを待っているが、そのデータが導き出すおおよその結論が分かっているため、先に書き始める、といった感じだ。もちろん、実際にはもう少し複雑だが、先読みは現在のプロセッサ、とりわけ複数のコアを持つプロセッサにおいて極めて有効に機能している。

1年以上にわたって話し合いをもったが歩み寄れなかったもよう

The suit claims Intel's Core 2 Duo micro-architecture infringes on WARF's U.S. Patent No. 5,781,752, entitled "Table Based Data Speculation Circuit for Parallel Processing Computer." The technology, patented in 1998, covers a type of circuit that improves the efficiency and speed of processing instructions sent from applications to the CPU.

この訴えによると、インテルのコア2デュオ・マイクロ=アーキテクチャはWARFの合衆国特許第5,781,752号「並行プロセッシング・コンピュータのための算数表ベースのデータ集積回路」を侵害しているという。この技術は1998年に特許取得され、この技術を使った回路はアプリケーションからCPUへ送信されたプロセッシング指令の効率と速度を改善することができる。

Intel on Thursday said it had received the lawsuit and was in the process of evaluating it. "I can confirm that we have been in discussions with WARF for more than a year but we didn't expect this action," Intel spokesman Chuck Mulloy said in an e-mail. He said the company had 30 days to respond to the suit.

インテルは木曜日、同社が訴状を受け取った、そして調査の過程にあると語った。「確認のために言っておきますが、わたしたちはWARFとのあいだで1年以上にわたって話し合いをしてきましたが、このような動きは予測しなかったことです」とインテルのスポークスマン、チャック・マロイがイーメールのなかで語った。彼によると会社は訴状に返信するのに30日間の期限があるという。