合同会社設立206日目、朝
港区は晴れ。このまま連休まで晴れつづけるのかな、そうなったら暑いだろうな、と思ったりする。
これからの季節、東京はとにかく蒸し暑いの一点張りだから、すこし心配だ。今年になってからもずいぶん高層ビルディングが湾岸に建設されたので、風通しは悪くなっているだろう。もちろん、悪い知らせだけではない。東京の街をあちこち歩くたびに、すこしずつ地面がきれいに掃き清められているのを感じる。たとえば秋葉原にしても、20年前はほんとうに汚い街だった。子供ながらにその汚さをよく覚えている。ガード下などは近づくのも怖いくらいだった。それから有楽町駅前は、ずいぶん区画整理が進んだ。百貨店の「そごう」が閉店して、ビックカメラに新装されたのがいつだったか忘れるほど時間が経ったが、駅をへだててその反対側も急激に変わった。有楽町もある意味で、汚い街だった。区画整理が善なのか悪なのかきめるつもりはない。だがひとつの側面として、汚いものがきれいになったというのは見ておいても損はない。そうやって、東京の駅前が見分けのつかない街の連続になっていく。駅をおりれば、似たような景色があって、そこはたぶん若い女性が安心して歩ける場所となる。わたしは東京のそういうところが好きだ。たぶんこれからも東京はそうありつづける。そのあいだは東京で仕事をしていたい。