合同会社設立233日目、朝

港区は曇天。昨日は雨がふったりやんだりで、今朝も風の強い雨が来た。いまは静かになった。
火曜日。
最近は天候が落ち着かないので、身体の調子もそれにあわせて変化する。加減したほうがいいかもしれない。5月病と呼ばれる症状になるひとも多い季節かと思う。なぜそう呼ばれる症状がいつまでもなくならないのか、考えてみたが気候なのか制度なのかは決着がつかなかった。
河合隼雄先生の著書で、わたしが生まれたころのものに、5月病にあてはまると思われる症状のひとの話が出てくる。河合先生がじっさいに治療したひとの話なので、じゅうぶんあてになると思う。そのひとは入ったばかりの職場で張り切りすぎてある日とつぜん体調を崩して、数日休んだ。戻ってみると上司が笑って「きみの入社式もようやく終わったようだな」と励ましてくれる。当人はなんのことやらわからないが、周りを見ると、皆おなじように頷いている。そう、よくあることだったのだ。そして彼は自分がよくある人物であることにとまどいつつも、だんだん張り切りすぎないように仕事をこなすことを覚えた。
・・・という話だったと記憶している。
30年前なら、そういう職場がそのへんにあったのだ。わたしはそれを読んで多くを教わったような気がした。それと同時に、いまの自分の生きている近所に、そういう職場はあるだろうかと考え込むことになった。
それはともかく。
わたしはこういうとき、きめごとをできるだけ少なくすることにしている。これがうまく当たれば余裕のあるときによい仕事ができる。当たらなければ残念でした、ということになる。だがそれでいいじゃないか、と割り切るのも仕事のひとつではないかと感じつつある。