きっかけがきたので

「アレ、これはきっかけだろうな」と思うできごとがやってきました。

要するに、頼りに思っていた手が使えなくなったということです。どちらもある日とつぜん、初夏の雷のようにふりかかってきたものです。雷は怖かったです。でも雷なので、どうしようもありません。そんなにふりかかってくるなよ、と雷に言っても聞かないように、ふたつのきっかけは容赦なくわたしの身に直撃してきた。痛かったし、しばらく痒かった。まだ痛みはひいていません。でもそろそろ立ち直ります。
グーグルについては、わたしはグーグル・ニューズとジーメールが使えれば十分助かっているので、それで当面納得しておこうと思います。
秋葉原については、自作サーバの調達で半年ほど毎日通っていて、縁の深いところだったので、正直言って納得していません。でも納得できなくても、口を閉ざして足を動かすのが自分の取り柄だったよな、と思い直しました。要するに自作サーバ、自社データ・センタは断念します。
さて、わたしが5月1日に書いたソーシャル・ブックマークをつくるという話(参照)です。
この考え方をひとことで言うと、「技術志向、発話志向、ライフログ志向で、ブログ記事の翻訳を支援する道具をつくる」のが主なねらいです。素人の考えに、いろいろつっこみどころはあるかと思うので、進捗状況をできるだけ開いたままで進めていこうと思います。

  1. 技術志向というのは、政治はやらないよということです。
  2. 発話志向というのは、それを言った人に特別な敬意を向けますということです。
  3. ライフログ志向というのは、人生は流れてゆくぞということです。

わたしがどういう興味で記事を読んでいるかは、aki1770のはてなブックマークを見ていただければと思います。
このあたり、思いつきで書いたので、隙があるかもしれません。ここもできるだけ開いたままにしておきます。
技術的な土台ですが、わたしはずぶの素人です。この数年間ずっと文学をやってきたうえ、これまでコンピュータのことは独学でハードウェアばかりやってきたので、ソフトウェアはなんとなしに仲良くするきっかけがなかったのです。ハードウェアはけんかばかりしていたけれどけっこう親密だと思います。自作パソコンは、過去1年間に100パターン以上つくったと思います。
もういちど技術的な土台ですが、ゴリラにまかせることにしました。ゴリラは下にいます。

ゴリラ、いましたか? というわけで、データ・センタはアマゾン・ウェブ・サーヴィスにまかせようと思います。グーグル・アップ・エンジンも考えたのですが、いつ雷がやってくるかわからないので、アマゾンで当面はおとなしくしていることにしました。
それで、プログラム言語というかわたしは何も知らないのですが、グーグル・アップ・エンジンで使えるのはいまのところPythonのみで、つぎにくるのはRubyという話を小耳に挟んだので、このあたりを勉強して、そこから土台づくりをしようと思います。
それで、ただ勉強するというのでは意欲がつづかないと思うので、ここでロールモデルを勝手ながら思い浮かべる実験をします。これはわたしの偏見が入っています。失礼があったら訂正します。

  • naoyaさん(伊藤直也さん)
    • 勉強机の中にある本の見せ方、とくにふせんをつける実直さ、ねばり強さについて
  • jkondoさん(近藤淳也さん)
    • 思いつきを率直にぶつけ、反応をひきだすうまさ、対話をつづけるしつこさについて
  • amachangさん(天野仁史さん)
    • 駆けっこのがむしゃらさ、根拠のない不安を蹴散らす足の強さ、明るい励ましを発する口の幼さについて
  • dankogaiさん(小飼弾さん)
    • 口数の多さ、弾言するときの腕のたしかさ、言ってしまったあとの肝の強さについて
  • matzさん(まつもとゆきひろさん)
    • 日々の暮らしを作品にする、畑に打ち込む鍬のリズムの正確さについて
  • umedamochioさん(梅田望夫さん)
    • 蝉のようにじっと地中で時を待ち、地上に駆け上がったとたん人の心をひきつける声で鳴く、羽の強さについて

というわけで、わたしがロールモデルとして追いかけてみたい方を一気に並べてみました。勉強するとき、わたしは自分で問題集を解くのが苦手です。できるだけ問題集なしでやってみたいと思います。そこで自分はどのくらい足りないのかをはかるために、ロールモデルを思い浮かべて、ここで公開したままで勉強させてもらおうかと思います。どうやっても追いつけそうにないですけれど、少しでも近づきたいという気持でやります。
ここに名前を挙げさせてもらった方は、わたしからすれば、分野の違いというのはどちらでもよくなるほど、人間の根っこの部分に魅力のある人なので、分野は書きませんでした。
ところで、おそらく多くの方が「なんか腑に落ちないんだよな」と思われているかもしれません。つまり、「駒田よ、お前ははてなブックマークとどう違うものが欲しいんだ」という問いかけではないかと思います。それについてはかなり長い時間考えてきたので、頭の中にだいぶ土台ができています。これはつぎの回で改めて書きます。
それから、わたしが自分で思いつく、つっこみを用意してみます。答えも少々のせます。

  • ソーシャル・ブックマークは翻訳とどう関係があるのか
    • 発話志向を実現するには、しおりが必要。
    • いまのソーシャル・ブックマークでは人でフォクソノミーするのが支援できていない。
  • グーグルの雷のあとで、収益の見込みはあるのか
    • 農協のように、互助会の作用で最低限の暮らしを確保。
    • ソーシャル・ブックマークは収穫につかう鍬というより、種まき前にたがやす鋤。日光と水が必要。
  • 誰がつかってくれると思っているのか
    • 英語でブログ記事を読むことに関心のある人。
    • ブログにコメントしようと思ったことがあるけれど、したことがないという人。

今日はこのくらいにして、何日かかけてじっくり検討することに決めました。ここまでは瞬発力でやってきたのですが、ここからは地味に考えつづけることが大事だなと思いました。