合同会社設立262日目、朝

港区はうす曇り。梅雨のなか休みかな。
水曜日。
ファイアフォックスという変な名前のブラウザに出会ったのはいつだったか、最初に出たものが正式リリース前のときから使っていたような覚えがある。わたしはソフトウェアにとんと疎いので、そんなことがあったのが嘘みたいだが、そのときはどうしてもそれがないと不便だと思っていた。マイクロソフトのウェブ・ブラウザが100人いたら90人以上の使っているものだという事実がすんなり呑みこめないくらい、ウェブ・ブラウザには困り果てていた。たしかそのときわたしはお金がなくて、オークションで安く落札したWindows 2000のパソコンを使っていた。インターネット・エクスプローラでは用が足りなくて、ネットスケープ7あたりも使ってみたが、画面表示が乱れてしまって、どうしようもなかった。そんなとき、ファイアフォックスなるものを見つけた。1Mという低速ADSLインターネットでダウンロードしてみて、さっそくこのファイアフォックスの姿勢のよさに打たれた。とにかくユーザのことを第一に考えているというのがよくわかる。「ユーザが集まってつくった」みたいな感じを受けた。アップデートが頻繁にあったので、それをすぐに適用して、つねに最新のものを使っていた。アップデートを後悔したことは一度もない。改良されたファイアフォックスを当たり前のように、あたかも前からそうだったかのように肌身離さず使っている感じだ。じっさい、ファイアフォックスにはポータブルというのがあって、USBメモリに入れて持ち歩けることを知って、さっそく使ってみた。ブックマークを持ち歩けるというのは、これほど便利なものかと驚かされた。考えてみれば、当たり前のことなのに。当たり前のことを、ユーザのためにやるということの強さをファイアフォックスに教えてもらった。
ファイアフォックス3という改良されたものが昨日から正式に使えるようになった。同時におめでたい記録達成もあったらしい。