合同会社設立291日目、朝

港区は曇天。雨が降りそうで降らない。
木曜日。
豊田喜一郎の伝記から印象にのこった言葉。

同じころ喜一郎は、大同製鋼の技師長を経て自分で工具工場を経営していた深田弁三(後に豊田製鋼取締役)のスカウトにも成功している。口説き方は菅の時と同じである。自動車工業それも大衆車・乗用車をやると話し、自動車用の鋼材が必要だが自分にはわからない、万事任せるから好きなようにやって欲しい、と誠心誠意話すだけである。一流の技術者は技術者同士、伝わるものがあるのだろう。深田も喜んで飛び込んできた。(野口均『トヨタを創った男 豊田喜一郎』WAC、2002年)