トータル・ユーザとアクティヴ・ユーザとを隔てるもの

昨日わたしは「ベータワークス・ブラウン・バッグ」昼食ミーティングに参加して、スコット・ハイファマン(わたしたちのポートフォリオ会社「ミートアップ」創業者/CEO)と会って、かれが今年前半に参加した、国務省主催のイラク視察について話を交わした。それにつづいて行なわれたディスカッションのなかで、わたしは話の脇道にそれて、スコットにSMUGsについて話してくれないかと頼んだ。
SMUGsとは「サクセスフル・ミートアップ・グループス」のことである。かれらは、定期的に会合を行なうグループで、このサーヴィスのなかでも際立って活動的な人たちのことである。つい先日、ミートアップはそのビジネスにおいてSMUGsこそがもっとも重要な座標軸であり、SMUGsを慎重かつ継続して調査の対象とする、との決定をした。
すべてのウェブ・サーヴィスはアクティヴ・ユーザからなる中核グループをもち、そしてトータルのユーザからなるずっと大きなグループをもつ。よく言われることに、「ツイッター・クイッター」症候群というのがあって、これは全体のユーザのうち40%だけがアクティヴであるというものだ。わたしはこの40%という数字についてあまり詳しく述べるつもりはないが、ただ言っておきたいのは、これはツイッターにはじまったことではなく、ほんとうにそんな結果が出ているのかもわからない。
しかし、ツイッターフェースブック、ミートアップ、その他のソーシャル・ウェブ・サーヴィスに登録しているすべてのユーザがアクティヴというわけではないのは、間違いない事実である。わたしはこれらのサーヴィスについて言えば、友人と家族のためのソーシャル・ネットとして使うようになってからようやくアクティヴになったというところである。その前はというと、登録ユーザの数には含まれていたが、そのサーヴィスをアクティヴに使うユーザではなかった。
アクティヴでないユーザからなる大きなグループがあったとしても、アクティヴ・ユーザからなる大きなグループがあれば、そのサーヴィスにとっては問題ではない。注力すべきは、後者のグループだ。時間を経てみれば、アクティヴでないユーザの多くが、ほんのひとつかふたつのきっかけによって、アクティヴになるということを学んだ。だがかれらがアクティヴになるのは、そこに注力したからではない。かれらがアクティヴになるのは、うまくいっているユーザに注力し、かれらをもっとうまくいくように差し向けてやったからである。
あなたの最良の擁護者はいつも、あなたのところにくるもっともアクティヴなユーザだ。だからかれらに注力し、あなたのサーヴィスのなかでうまくいくように差し向けてやり、その数を増やしていくことに注力していけば、アクティヴでないユーザの問題はそのうちによくなっていくだろう。