ヘッドラインを流し読みする

(This is a translated version of "A VC " blog post. Thanks to Fred Wilson.)
わたしたちはみんな、ヘッドラインを流し読みする。それが印刷された新聞であれ、テックミーム、ハフィントン・ポスト、ハッカー・ニューズ、シーキング・アルファ、グーグル・リーダー、グーグル検索結果、ツイッターであれ、それは変わらない。わたしたちはそのように情報を消費している。ヘッドラインのなかから、わたしたちはリンクをクリックして、その記事を全部通して読むこともできる。わたしはそのようにして新聞を読んできた。十代のときと同じだ。
だから、オンラインでも同じことが言えるとしても、それは誰にとっても驚くようなことではないだろう。ミッチェル・マディソン・グループのパートナーをしているアーノン・ミシュキンは、「ペイド・コンテント」に載せた投稿で、このようにはっきり書いている。

わたしたちは、ニューズ記事のメニューをアグリゲート(収集)しているサイトについて、トラフィック調査を行なった。いずれのケースについても、その記事自体が載っているページへのクリック数よりも、少なくとも2倍以上のトラフィックがそのホームページには発生していた。

わたしなりに読み解くと、訪問者の2人に1人は、そのリンク先のページを訪問して先まで読み進めたいと思うようなものが見つからなかったということだろう。それは十分ありうることだと思う。
だが、だからといって、残りの50%のリンクをクリックして記事を読みに行った人からは価値が生じないということではない。
わたしは自分の月間訪問数の52%を「指名されたトラフィック」から受け取っている。そして16%が検索からのトラフィックである。直接訪問されるのは、月間訪問数の32%だけである。
ということは、もしわたしが自分の投稿をこの「リンク・エコノミー」から除外してみると、わたしのトラフィックは理論上68%減少することになる。
これはインターネット上のコンテント・ビジネスの、かなり多くの部分において残念ではあるが当たっていることである。もしあなたがコンテントのオーナーだとして、あなたのコンテントの玄関口が、自分でコントロールできない場所へと移ってしまったということになる。それを取り戻そうと思ったら、そのリンク・エコノミーから抜け出すという方法もある。だが多くのコンテント・オーナーはそうしようとはしていないように思われる。それはあるいは自殺行為かもしれない。
アーノンが指摘しているように、少しでもよい方法は、自分でアグリゲーターになることだ。

ほかのコンテント・メーカーとパートナーになり、適正なアグリゲーション・サイトを自分でこしらえることを考えてみよう。

NBCニューズ・コーポレーションは「フル」においてこのような手をつかって、その結果はいまのところ上々のようである。もしNYTimes.comのフロント・ページが自社の記事ではなくウェブ上で関心を引くようなあらゆるものにリンクしていたとしたら、やはり同じようなゲームを戦うことができる。組織にしてみれば気乗りがしないというのはわかるが、ほかに選択肢があるかと言ったら、疑問なところだ。