グルー: ブラウザのプラグインからウェブ・サーヴィスへ

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
わたしはこれまで、ブラウザのプラグインでビジネスを構築することはできるだろうかと、いろいろ考えてきた。しばらく前にも、まったく同じトピックでブログ投稿を書いた。ウェブ・サーヴィスがブラウザのプラグインをうまく使って、ユーザの使用頻度を高めようとする試みはいままでにも見られた。「デリシャス」はこの点で非常にうまくやった。ウェブ・サーヴィスとブラウザのプラグインとのコンボは、たんなるウェブ・サーヴィスよりもいいし、プラグインからのアプローチだけですべてをやろうとするよりも、だいたいにおいて優れた方法だ。
そういうわけで、わたしたちのポートフォリオ会社「アダプティヴ・ブルー」が同社の「グルー・プラグイン」をさらに便利にする、新しいウェブ・サーヴィスをこんど発表したのをうれしく思っている。グルー・プラグインはあらゆる種類のウェブ・サイトを個別に認識し、ユーザが訪問したページからカタログを作成する。
わたしはこの数年のあいだ、グルー・プラグインを利用してきた。グルーは書籍、映画、音楽、アーティスト、スター、株銘柄、レストラン、そしてワインを、数百からなるウェブ上の人気サイトから自動的に認識する。グルーが動作するのは、アマゾン、ネットフリックス、ラスト・エフエム、ラプソディ、IMDB、シティサーチ、ワイン・コムなどで、これはほんの一部でしかない。グルーが対応しているサイトのリストはここで見られる。
こんどから、これらの行動履歴はユーザごとに記録されていき、公開プロフィールのページに表示されるようになった。わたしのページはこちらだ。
グルーのユーザひとり一人がこのウェブ・サーヴィスのなかでプロフィールのページをもつ。それぞれのアイテム(書籍、映画、音楽など)がグルーのサーヴィスのなかでページをもつ。そのようにして、グルーはユーザやアイテム、そしてそれぞれのコネクションをもとに、ソーシャル・ネットワークを構築することになる。
グルーは、この2年間のあいだに集まったすべての情報から、アイテムやユーザをまたいでコネクションやオススメ情報を提供しようとしているのだ(そしてこれからも情報は集まりつづける)。
ひとつ例を挙げよう。NYCのわたしたちのオフィスの近くには「ヒル・カントリー」というバーベキュー・レストランがある。グルーに載っているヒル・カントリーのページはこちらだ。このページでは、ヒル・カントリーが好きなグルーのユーザを見つけることができる。そのユーザがどんな感想を言っているか、似たようなバーベキューのお店はどこかも見つけられる。たとえばNYCでわたしのお気に入りだとブルックリンのウィリアムズバーグにある「フェッテ・ソウ」などだ。
そのほかにも、紹介する価値がありそうな機能がある。グルーはこんどから、「ゲーム的」な要素を取り入れ、サーヴィスを使いながらステッカーを集めて、特定のアイテムにかんする「グル」になることができる。フォースクエアでもそうだったのだが、ゲーム的な機能はウェブ・サーヴィスの使用頻度をかなり向上させるものなのだ。
オススメ情報は、ストリーム形式で提供されているので、消費する人からしても「軽くて気楽」だ。グルーのサーヴィスは、全体的にストリーム形式を採用していて、そのアプリケーションに「ライヴ」感を与えている。ユーザ全体のやりとりのライヴ・フィードがこちらで見られる
グルーは(ウェブ・サーフィンという)不明確な行動履歴と、その時々に現れる明確な行動履歴(そのアイテムにつけられたライクだとか短いコメントだとか)とを組み合わることによる力、またセマンティック分析の力を活用することでリッチ・データ・セットを構築し、ありとあらゆるウェブ・サーヴィスにオススメ情報を提供するという目的で動いている。
試してみたら、どう思ったかを教えてほしい。拡張機能(エクステンション)をこちらでダウンロードすれば、始められる。