ブラックベリイ・アップス

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
ブラックベリイ・ユーザとして不満なことのひとつは(これまでに2回アイフォンに乗り換えることを試み、2回ドロイドに乗り換えることを試みた)モバイルの用途としてはほとんど申し分ないほどそろっているのだが、RIMがその使い勝手を大幅に制限しすぎていることだ。
前からずっとそうなのが、ブラックベリイ・アップスだ。先週わたしは新しいブラックベリイ(ボールド9700。すぐれたケータイだ)を手に入れ、お気に入りのアップスを導入してみた。
いまのところ、以下のものを入れてみた。

それともうひとつ、わたしたちのポートフォリオ会社が提供するアップのベータ版を入れてみたのだが、これについてはまだ言わないように念を押されている。
アップ・ワールドはアイフォンのアップ・ストアほど洗練されていないが、それでもよくできている。問題はただひとつ、わたしのケータイではプリ・インストールされていないということだ。いったいどういうことなのだろう? アップルと競争したいのなら、少なくとも箱から出したらすぐ使える「Aゲーム」を提供するべきではないのか。
アップ・ストアの件についてはこういう考えだが、ブラックベリイがディヴェロッパに、モバイル・ウェブから直接アップスをダウンロードする手段を提供することを許可していることはすばらしいと思う。アップ・ワールドでいくつかのアップスを落としたが、それ以外のものはモバイル・ウェブで落とした。どちらもうまくできていて、とくにフリーのアップスはよくできていた。
ブラックベリイのアップスでいちばんの不満は、品質とセキュリティに関して表示されるポップアップだ。これはまったくのところ紛らわしく、どのボックスにチェックを入れ、どこで「はい」どこで「いいえ」を選ぶべきなのか苦難させられる。これはフェースブックが最近ユーザに要求してくる、例のプライヴァシ設定のそれと似ている。設定項目とチェックボックスが多いのはあまりよいことではない。
アップルの場合は厳格な(かつ時間のかかる)認可のプロセスがあるからだろうが、アイフォンのアップスならユーザが品質とセキュリティに関する選択を迫られることはない。ブラックベリイもこの問題は修正したほうがいいと思う。
モバイル・アップスがサード・パーティのAPIを大量に利用することは非常にまずいことだ(これは近い将来ますます増えていくと思われる)。モバイル・アップが新しいAPIを呼び出すことになるたびにあの忌まわしいポップアップが出てくる。これは苦痛なことである。アプリケーションの認可をリセットしようというときは、3段階先にまで行かないと見つからない詳細設定項目を見つけ出さなければいけない。
まだまだ言いたいことはあるのだが、この投稿を簡潔にまとめたいのでここらで批判はやめておこう。
アップスを問題なくインストールしてしまえば、そのあとの使い勝手は実にすばらしい。ブラックベリイはマルチタスキングをサポートしているから、パンドラを聴きながらBBMを同時に使えるし、この投稿も書ける(もちろんブラックベリイでだ)。
ケータイはよくできているし、ソフトウェアはパワフルだが、ブラウザはいただけない。それとユーザ・エクスペリエンスは全体として複雑すぎる。ブラックベリイはこの点を修正したらいいし、するべきだと思う。というのはアイフォンやドロイドといった強敵がいて、ブラックベリイの中核となるエンタープライズ市場にも両者は食い込んでいるからだ。彼らには、なんとか立て直すべき時期だという実感をもって欲しい。