オープンなAPIとオープンな規準

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
デーヴ・ワイナーがこの数週間指摘していたように、ブロギング/マイクロブロギングの世界ではとても興味深いことが起きている。
最初にワードプレスが、ツイッターAPIからワードプレス・ブログを投稿したり、読んだりできる機能を実装した
つづいて昨日、わたしたちのポートフォリオ会社「タンブラー」が同様のことを実装した
ジョン・ボースウィックが最近、方々の会社に対し、ツイッターAPIとそっくりのAPIを開発するようにアドヴァイスしていた。彼の言う理由づけは、もしあなたの会社のAPIツイッターAPIと同じような見た目と印象を与えられたらば、サードパーティのディヴェロッパがそれを採用し、開発に取りかかる可能性が高くなるからだ、という。たしかに理屈は通っている。
だがワードプレスとタンブラーが実施したことは、単にAPIを真似するよりも一歩先を行く動きである。両者とも、自前のブロギング・プラットフォームのうえでかなり巧妙な技をやってみせた。タンブラーについて言えば、自前の機能をもとに要所をしっかり押さえている。マルコ・アーメントは次のように述べている。

クールなのは以下の点だ。というのは、わたしたちのモデルは(ツイッターと)非常に似通った方式を採っていて、そのおかげで元からある機能の優位を存分に生かせるからだ。

デーヴ・ワイナーが指摘しているように、このおかげでサードパーティのクライアントが採用しやすい規準がしっかり確立されることになる。デーヴはブログ投稿の終わりに、非常に刺激的な考えを述べている。

もしフェースブックツイッターAPIを実用化させたならば、まさに狙いどおりだ。わたしたちはFTPやHTTPやRSSに代わるものを手に入れたことになるだろう。

この件とその示唆されている内容については、もうしばらく割愛させてもらおうと思う。わたしはツイッターとタンブラーの投資者として、あるいはツイッターの取締役として、言えないこともあるのでここでは書かないでおく。ただ思うのは、これはワクワクすることだし、このブログのコミュニティでも討論する価値のあることだ。共に乗り越えていこう。