日経新聞が日本のヴェンチャー・キャピタルについて提案

日本のベンチャーキャピタルの多くは、銀行や証券会社の傘下にある。親会社が四半期決算を意識せざるを得ないので、長期運用をしにくいという問題がある。こうした制約のない長期資金の出し手はないのか。

 東大は研究成果を事業化するために、自前のベンチャーキャピタルを04年に設立した。5年間の運用からは4社の上場企業が誕生した。また、インターネット企業のグリーを支援して、上場させたベンチャーキャピタルも金融機関の系列ではない。

 独立した技術評価と運用の専門家を育て、年金などのお金を引きつける。その流れが大きくなれば、リスクを避け債券などに滞っているマネーを解凍させ、ベンチャー企業育成による経済の活性化も実現できる。

 個人のお金が若い企業に直接回るためのパイプも太くしたい。

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