タブレット市場の大きさは?

ベネディクト・エヴァンズが秀逸な記事を書いている。彼はアップルによるデータを解析し、タブレットとPCが天井を打ったが、スマートフォンはコンシューマ・ハードウェアで唯一成長分野と言えると結論している。
以下、iPadとアイフォーンの販売データを連結12か月間でフィルターし、プロダクト発売直後の急増からの推移を表した図である。

ベネディクトは記事のなかで彼の意見を述べているが、わたしはほぼ同意している。彼によるとアンドロイドはスマートフォン市場での拡大ほどにはiPadの販売に対抗しきれていない。
iPadが市場の80%を占めているとすれば、iPadは年間8千万台で横ばいとなったことになり、タブレット市場は年間1億台の規模となる。
偶然か、PCの世界販売台数も同じくらいで横ばいとなっている(これもベネディクトの記事による)。

スマートフォンは一方、年間で3億台の世界販売台数に接近しており、著しい成長カーブを描いている。

理論上、この地球のすべての人がスマートフォンを入手でき、おそらくは入手すべきなのだろう。当然、仮にそうなったとしても、そこに至るにはかなり長い時間を要する。だがPCとタブレットは8千万台で天井を打ったとして、スマートフォンがその10倍の数字に5年で到達するとしたら、その意味は大きい。
携帯電話向けに設計し開発することだ。そこにユーザはいるし、そこにやってくる。 (続きを読む)