アップルがタグ・ホイヤーのセールス担当ヴァイス・プレジデントのパトリック・プルニーオクスを起用

アップルはまたひとり、ラグジュアリー・ブランドの幹部を起用した。腕時計企業タグ・ホイヤーのセールス担当ヴァイス・プレジデントであるパトリック・プルニーオクスは月曜日にアップルに加入する。彼は7年間ラグジュアリー時計の世界に携わった。プルニーオクスはアイウォッチの登場が海鳴りのように響き渡るさなか、同社に加入する。
タグ・ホイヤーはフォーミュラ・ワンをテーマとした時計や、広告塔となっているタイガー・ウッズでよく知られる。ロイターズは腕時計アナリストの話を援用しアイウォッチはラグジュアリー腕時計には食い込むことはないとしているが、わたしはそうは思わない。腕時計業界はいびつな状況下にあり、中間層の需要がほとんど消滅しつつある。そこに、ステータス・シンボルとして、あるいは必須アクセサリーとしての評判をもつiOSのスマート・ウォッチが登場すれば、クォーツ式や機械式の勢力図が塗り替えられることはあり得る。スイス製の腕時計メーカーはスマート・ウォッチに参入しようとしており、たとえばスウォッチのパパラッチは電波を利用してニューズのプッシュ着信が可能だ。
プルニーオクスはティム・クック指揮下のアップルに加入するラグジュアリー幹部としては初めてではない。5月にバーバリー元首席経営執行役員アンジェラ・アーレントが加入、さらにイヴ・サンローランのポール・デニーヴが加入している。
これはアイウォッチの登場を告げる鐘なのだろうか? プルニーオクスはそれをはっきり判っているだろう。われわれにわかるのは、アップルがラグジュアリーに大きく追加投資しているということだ。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to John Biggs.)