ジンガがナスダックの規定に従って社外取締役を任命

企業が取締役を任命することは日常的業務であるが、ゲーム・メーカーのジンガがこのたびグーグル幹部のレジーナ・E・ダガンを取締役に迎えたことには特別な意味がある。これは同社がナスダックのペナルティ・ボックスから抜け出すきっかけとなるからだ。
同社は先月、ジェフリ・ カツェンバーグとリード・ホフマンが6月11日に取締役を辞任したことにより、ナスダックの定めるコーポレート・ガバナンス遵守事項から外れることを明かした。ナスダックは上場企業に対し、取締役の過半数社外取締役であることを求めている。これは役員報酬以外に社員としての給与を受け取っていないこと、首席経営執行役員の親族に当たらないことが規定されている。
先月の辞任により同社取締役会に残ったのは、社内取締役3名、社外取締役3名、そして1名がいずれにも分類されないヴェンチャー・キャピタリストのジョン・ドーアとなった。短期間とはいえナスダックの日陰に入ってしまうことで、同社は投資家から歓迎されず、企業再生のために迎えた首席経営執行役員ダン・マトリックの指揮に影響した。
水曜日にジンガは2件の人事を行い、取締役の過半数社外取締役とした。1件がダガン博士の取締役任命である。博士はグーグルのエンジニアリング担当ヴァイス・プレジデント兼アンバンスト・テクノロジおよびプロジェクト・グループ統括者だ。ダガン博士はこれまで、ビジネスと行政における重要な役職を歴任している。彼女は女性として初めて米国国防総省高等研究局長となった。
「レジーナは変化を生み出していけるリーダーで、テクノロジやツールが多くの人々の暮らしを変えていくことを進めるチームに新しいアイディアや心意気をもたらすことができます」とマトリックは声明で述べる。「より一層のフランチャイズ展開、ヒット作の創出に向けわれわれが成長していくうえで、レジーナの専門知識や助言は大きく寄与すると見ており、今後もわが社はカテゴリ、プラットフォーム、デヴァイスの枠を越えた新世代のエンターテインメントの楽しさを皆様にお届けしていきます」(続きを読む)
(From the NewYorkTimes blog post. Thanks to Nick Wingfield.)