レストラン決済アプリのカヴァーがスパーク・キャピタルから550万ドルを資金調達

カヴァーは、食事の終わりの会計時の煩わしさをなくすために決済方法を提供しようとしている。レストランにとってはモバイル決済の採用のきっかけとなる見込みだ。一層の加盟レストランや登録ユーザの増加を目指し、同社はこのたびスパーク・キャピタルを主幹事とするシリーズAラウンドで550万ドルを資金調達した。
今回のラウンドは昨年春に行った150万ドルのラウンドに続くものである。今回の出資者にはオライリー・アルファテック・ヴェンチャーズ、ラーラ・ヴェンチャーズ、ヨッシ・スピアーズ、デーヴ・アイゼンバーグ、 ベン・レヴェンサル、ネーヴァル・ラヴィカント、アンドリュー・コーティナ、ジェームズ・アルタッチャー、マイク・グリーンフィールド、ジョン・マクダノ、クリス・マスカレラ、エド・ジマーマン、スコット・ベルスキといったエンジェル投資家が挙げられる。
このたびのシリーズAラウンドにより、スパーク・キャピタルのジェネラル・パートナーであるアンドリュー・パーカーが取締役会に加入する。カヴァーは決済を簡略化することで、ダイニングを改良することを狙う。これで合法的に「ダイン・アンド・ダッシュ」(食い逃げ)ができるようになる。クレジットカードを懐から出したり割り勘をする手間を省いて、食事客は席についたらアプリからチェックインするだけで、カヴァーで払うことが店員に通知される。食事が終わるとアプリから会計が済ませられ、自動的に人数分で割り勘となる。
チップを払ったり、1人分を計算したり、クレジットカードの読み取りをしてもらうのを待つ必要もなくなる。あとは席を立って店を出るだけだ。
カヴァーは現在ニューヨークとサン・フランシスコで開設され、それぞれ数十店舗が加盟している。マンハッタンおよびブルックリンで80店舗以上、サン・フランシスコで25店舗が利用可能となっている。
カヴァーで利用可能なレストランは数と質ともにパーカーをはじめスパークのチームの目を惹き、このたびの出資に至ったという。「とくに好感をもったのは加盟しているレストランの質の高さです」とパーカーは述べ、ハイエンドの加盟店舗としてモモフク・コーの名を挙げた。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ryan Lawler.)