マイクロソフトはビング・マップス優先のためにひっそりとマップポイントを終了へ

この数年、マイクロソフトは自前のオンライン「ビング・マップス」プロダクトに加え旧来のマップポイント・テクノロジのサポートを継続してきたが、この並立状態は終わりを告げることになる。
同社はマップポイント・テクノロジの終了時期についてウェブサイトで告知を行なった。ただし、オンラインでのサポートは2015年7月まで継続するという。マップポイントは数多くのプロダクトの中核を成しており、ストリート&トリップスがよく知られる。また、オフィスとの統合ができるソフトウェア・ツールとして299ドルで販売されており、企業がビジネスと地図データの同時利用に生かしている。
「プロダクトの終了は、インストール済みのソフトウェアには影響しません」とマイクロソフトは述べている。「すでにご利用のお客様には引き続きマイクロソフト・オートルート、マイクロソフト・ストリート&トリップス、マイクロソフト・マップポイントをご旅行の計画にご利用いただけます」
マイクロソフトはウェブサイトの告知のほかにはコメント要請に応じていない。
CEOサトヤ・ナデラは昨日の従業員向け通達のなかで、同社の将来に不可欠でないプロダクトおよびプロセスの見直しを告げている。
マップポイントの源流は旧く1988年にさかのぼり英国のネクストベースという企業が開設したプロダクトから続く。マイクロソフトは1994年にネクストベースを買収し同社チームを合衆国へと移動した。このプロダクトは、まるで別の時代に生まれ、当時はマップといえばフロッピーディスク、CDROM、ハードドライヴに入ったものだった。
明らかにマップはオンラインへと移行しており、グーグル・マップ、ビング、ノキアの「ヒア」などが主力となっている。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Ina Fried.)