マイクロソフトが低価格のルミア530携帯電話を初披露目

四半期決算発表から明けてマイクロソフトはウィンドウズで動作するスマートフォンを初披露目した。これは4月に完了した同社によるノキア携帯電話部門の買収を受けたものである。
新しいルミア530は低価格を特徴とするウィンドウズ・デヴァイスで、途上国マーケットでの競争強化を狙っている。これらの地域ではグーグルのアンドロイド・オペレーティング・システムで動作するスマートフォンがコンシューマをしっかりとつかんでいる。
この携帯電話は来月から販売開始される見込みで、いたって標準的なハードウェアを採用している。4インチの液晶画面、クアッドコアクアルコム・プロセッサ、512メガバイトのランダム・アクセス・メモリ(RAM)、4ギガバイトの内部メモリと、高価なハードウェアが売りではないことがわかる。むしろマイクロソフトは求めやすい価格を強調し、このルミア携帯電話をキャリア契約料および税金抜き価格85ユーロ(115ドル)で販売する。これにより、いままでで最も安価なウィンドウズ・スマートフォンとなる。この価格帯では、ルミア530はアンドロイド搭載のモトローラスマートフォンであるモトG、モトEと直接競合する。火曜日に発表された決算で、ソフトウェア企業であるマイクロソフトにとってノキアの買収がどれほど重しになっているかが明らかになった。
マイクロソフトが4月に70億ドルで買収したノキアの携帯電話部門は、マイクロソフトの四半期決算から7億ドル分の営業利益を流出させたことになる。マイクロソフトノキア買収以来580万台のスマートフォンを出荷したと発表している。これに対し競合のアップルは四半期で3520万台のアイフォーンを販売した。先日マイクロソフトは来年までに最大1万8千人の社員を削減し、さらにアンドロイド・オペレーティング・システム搭載のノキアスマートフォン開発を中止すると発表した。 競合のグーグルによるオペレーティング・システムがマイクロソフトにとって戦略的不適合となっていた。(続きを読む)
(From the Digits blog post. Thanks to Sven Grundberg.)