サウンドクラウドは、大手音楽レーベルとの契約交渉中で、有力幹部を起用

サウンドクラウドは、ストリーミング音楽サーヴィスだが、現在大手音楽レーベルとの契約締結を目指しており、その締結へ向け一歩前進したようである。同社はレーベルから有力幹部を起用した。
ベルリンを本拠とする同社は、スティーヴン・ブライアンを起用した。彼は昨日までワーナー・ミュージックのデジタル事業を統括し、サウンドクラウドとの交渉も担ってきた。
ワーナー・ミュージックは大手音楽レーベルのなかでも、サウンドクラウドとの契約を目指している3社の1つで、同社カタログ掲載楽曲のストリーミング配信を許可し、その対価として収益の配分と株式保有を受け取るというものだ。
ブライアンは20年近くワーナーに務めてきたが、サウンドクラウドでは事業開発および戦略の統括となる。同社は昨年末に6千万ドルを資金調達した。
サウンドクラウドは、「オーディオのユーチューブ」と自らを位置付け、ユーザはファイルの投稿や共有ができる。理論上、それは著作権保護された楽曲のプラットフォームではない。だが現在多くの音楽関係者やレーベルがマーケティング・プラットフォームとして活用している。
わたしの理解では、サウンドクラウドはスポティファイ、ビーツ・ミュージックやラプソディといったオンデマンド音楽サーヴィスのようにユーザが聞きたい楽曲をいつでも聞けることを目指してはいない。むしろ、音楽レーベルのカタログ掲載楽曲をストリーミング配信する権利を契約により獲得しようとしているようだ。
ただ、ひとつ引っかかる点がある。ユーザが複数の楽曲を合わせたマッシュアップの作品はどう扱うのだろうか。これはサウンドクラウドではとくに人気のあるジャンルである。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)