ザッポスが天候予想などサードパーティ・データをパーソナライズ広告に生かす

目下どこの企業もユーザ・データをもとに広告のパーソナライズに飛びついている格好だが、この手法にも限度はある。オンライン・シューズ販売兼服飾小売のザッポスは、周期気候予想などサードパーティのデータを活用した方式によって、新たな世界観を打ち立てようとしている。本日開催のグロースビート2014において、ザッポスのディマンド・ジェネレーション統括者であるリーザ・ アーシャンボールは、このたび同社がプログラマティック・メディア買付企業のチョイスストリームとの提携により天候連動型パーソナライズ広告を展開すると表明した。「われわれはこれまで数年にわたって天候のことを考慮してきました。多くの人々は天候を気にしています」と彼女は言う。「お客様の家のあたりで雨が降るかどうか、知ることができれば、弊社はつねにお客様の立場にたって、どんな服装がよいかをお勧めすることができるようになります」
アーシャンボールによると、ザッポスはこれまで数社に声を掛けてきたが、最初にイエスと言ったのがチョイスストリームだったという。チョイスストリームの首席経営執行役員であるエリック・ボスコは、この広告キャンペーンにおいては3つ考慮すべきことがあるという。1つは顧客。その人は誰か? 男性か女性か? 若年か、高年か、スタイリッシュか、コンサバティブか? 2つは、これらの消費者にとって、どういったザッポスのシューズや服が魅力的か。3つは、家のあたりの天候。チョイスストリームは周期天候予想APIをそのために利用している。「これらの3つは、リアルタイムで同時に連動する必要があります」とボスコは言う。その結果は秀逸だとアーシャンボールは述べているが、正確な数字には触れなかった。
そして、現実問題ザッポスはデータ特化型企業だ。アーシャンボールによると、オンラインあるいはコールセンターで注文が入ると、分析チームがデータからリアルタイムでリポートを出力する。これに加えて、データは事実関係だけでなく接客応対結果まで含まれると彼女は述べた。
ザッポスがどういった広告テクノロジを優先するかについては、「リアルタイムで複合型のデータ入力が可能であること」が大事で、またネガティブな結果ももれずに集計できることも重視するという。(続きを読む)
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Larry Zhou.)