サウンドクラウドが広告プラットフォームを開設、ユーチューブのミュージック・サーヴィスに先手を打つ

クラウド・ミュージック・サーヴィスのサウンドクラウドは本日、新しい広告プラットフォーム開設の計画を公表した。アーティストたちの収入源を拡げることが目的だ。この新しい広告プラットフォームは「オン・サウンドクラウド」と名付けられ、ユーチューブの新しいミュージック・サーヴィス開設と同時期に開設される。サウンドクラウドでは、一般人からアーティストまで(そしてファンも)平等に、コンサート録音、新曲、リミックスなどをアップロードすることができる。これはよく知られているようにユーチューブがすでに行なってきたことだが、ユーチューブは動画であるのに対し、サウンドクラウドはオーディオ限定である。ユーチューブによるミュージック・サーヴィスはサウンドクラウドにとって重大な競合となる見込みで、そのためオーディオ・スタートアップである同社はこのたび事業戦略を明確に打ち出してきた。この戦略の皮切りに、オン・サウンドクラウドは合衆国内ユーザを対象にオーディオ・トラックによる広告を流し始める。同社は近々諸国で広告トラックの開始を見込んでいるという。サウンドクラウドはリスナーに対し、なぜいま広告が必要なのかを積極的に訴えかけている。
「広告の導入はクリエーターのためには大事なこととなります。あなたが広告を聴くたびに、アーティストにお金が入るのです」とサウンドクラウド共同創業者アレックス・リュンは同社ブログ記事で述べている。
このビジネスモデルは、しかし、リスナーだけでなくアーティスト自身も広告ターゲティングの対象としている。オン・サウンドクラウドはアーティスト向けに、定額制で3種類の選択肢を提供する。1つはパートナー。これは新曲トラックのアップロードが可能で、リスナーのアナリティクスを利用でき、そのほかにも幾つかの権限が与えられる。2つめのプロと3つめのプレミアでは、楽曲アップロードの容量追加が可能で、アーティスト・ツールが利用できる。プレミアは現在、招待限定で、真剣にお金を得たいクリエーターのために、トラックの最中あるいは附属として広告を流すことで収益が得られるようになる。
リエーターたちがこの新しい広告プラットフォームにどう反応するかが興味深い。また、ユーチューブのミュージック・サーヴィスが開設された後サウンドクラウドにどの程度競合するかが注目だろう。(続きを読む)
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Tom Cheredar.)