ジンガが経営陣一新のため映画やゲームのヴェテランを起用

ソーシャル・ゲーム制作のジンガはこのたび古参のデザイナー2名が退社したが、 モバイルおよびソーシャル・ゲームの同社はヒット作を生み出せるだけの動員を図っている最中である。
ゲーム担当シニア・ヴァイス・プレジデントのティム・ルトルノーと、同じくゲーム担当シニア・ヴァイス・プレジデントのスティーヴ・パーキスは同社を退社した。両者とも、ジンガの「ファームヴィル」をはじめとする「ヴィル」シリーズに携わった。これに先立ち、ソーシャル・スロッツ統括者のメイトール・オルシャは先月同社を退社した。これについては弊紙でも日曜日にお伝えした通りだ。
これらの幹部人事は、サン・フランシスコを本拠とする同社の首席経営執行役員にダン・マトリックが2013年7月に就任して以来進められてきたことである。
今回の人事は、4月にジンガ・ストゥーディオズ担当プレジデントにアレックス・ガーデンが就任したことを受けた動きの一部である。 ガーデンの指揮下ではヴィジュアル、ナラティヴ、コミュニティ、ゲーム制作にわたる主要な役職に採用が続いている。起用された役職者の経歴としては映画、ジャーナリズム、ゲーム、ロケーション・アプリ、エンターテインメントなど広きにわたっている。
チーフ・オペレーティング・オフィサーのクライヴ・ダウニーは月曜日、ゲームズビート2014の壇上で、ジンガはコンテント戦略を拡大し、一層のコンシューマ需要の喚起に取り組んでいると述べた。ジンガは月曜日、エンドレス・ランナー・ゲーム「ルーニー・チューン・ダッシュ」を開設(これはパーキスの関与による作品でもある)。ルトルノーは「ファームヴィル2」のデザイナーを務め、ジンガが多額の収益をあげることに寄与した。
ジェミ・デヴィスはファームヴィルおよびファームヴィル2: カントリー・エスケープで主要な役割を果たしたが、新しく就任したゲーム担当ヴァイス・プレジデントの役職で一段の拡張を図っている。
ジンガはまた、トニ・リーチはジンガ・ストゥーディオズ担当クリエーティヴ・ディレクタに起用、彼はジンガのゲームを一括してナラティヴ監修を務める。彼はこれまで10年間、映画制作において「フードウィンキッド!」、「フードウィンキッド・トゥー! フード vs イーヴル」、「エスケープ・フロム・プラネット・アース」などの指揮を執っている。
併せて加入する一人にジム・ピアソンが挙げられ、ヴィル・シリーズ担当アート・ディレクタとなる。彼は「トイ・ストーリー2」でアート・ディレクタとプロダクション・デザイナーを務めたのち、ピクサーでは「ファインディング・ニモ」でラルフ・エグルトンのスケッチ・アーティストを務めた。さらに彼はアイアンワークス、ガジリオン、プレイダム、キャバム、ディズニー・インタラクティヴにも務めた。
今回の起用のうち2名は位置情報関連スタートアップのレッド・ロボット・ラブズ出身である。ジンガはレッド・ロボット・ラブズ共同創業者ピート・ホーリイをクリエーティヴ担当ジェネラル・マネージャ兼ヴァイス・プレジデントに任命した。またジンガはレッド・ロボットのジョン・デヴィソンをネットワーク・コンテント担当シニア・ディレクタに起用した。彼はゲーム・ジャーナリズムの実績をもつ。 「エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー」、「1UP.com」、「公式プレイ・ステーション・マガジン合衆国版」、「ホワット・ゼイ・プレイ」、「ゲームプロ」、「ゲームスポット」といったゲーム雑誌を制作した。
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(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)