リフトがヒッチを買収、シェアード・ライドの「リフト・ライン」強化へ

シェアード・ライドは最近めざましく、新種交通サーヴィスが通勤客どうし運賃を分担しあうことのできる仕組みで低料金を提供している。
この手のサーヴィスの先駆けといえる一社「ヒッチ」は、たとえばリフト・ライン、ユーバ・プール、サイドカー・シェアード・ライドといったサーヴィスよりも早くから開設された。ヒッチの創業者たちはこのたび、かつての競合であるリフトに加入し、シェアード・ライドの一層の普及を目指すことになった。契約の詳しい条件は不明である。
ヒッチはサーヴィス終了となり、その後創業者たちは自分たちが開発したものの一部をリフト・ラインのプロダクトに組み入れる作業に着手する。リフトがシェアード・ライドのイニシアティヴを強化するために有能な人材を買収により獲得するのは、これが初めてではない。先日同社は、ローヴァーの制作現場チームから人材獲得し、リフト・ライン開発を強化した。 スニール・カディシュとノアム・スピーロは、コーラル・ライドのサーヴィス開発がきっかけで自らのサーヴィス開設へ進んだ、という点でローヴァーの制作者と似ている。その基本理念は、ユーバ、リフト、サイドカー、公共交通機関へのアクセスを一括してアプリから操作できることにある。だがその後まもなくこれらの企業は競合するサーヴィスからのアクセスを拒絶することとなった。そこで彼らは出だしにたち戻り、自分たちでヒッチを開設しようと思い立った。コーラルを開発していた際に収集したデータが、ヒッチの制作において役立った。だが少人数編成では、ルート・マッチング・テクノロジを新規都市進出に存分に生かせないと判断した。
「ひとつ、わたしたちが気づいたことは迅速に新規マーケット開拓を行っていく必要があることでした」とカディシュは電話によるインタヴューで語った。「わたしたちは強い情熱をもっていましたが、それでも実現化の道のりはきびしく、なおかつ資本を要するものでした」
リフトに備わっていたのは、その利用者の多さだ。シェアード・ライドのマッチングを行ううえで利用者の多さは強みとなる。スピーロはこの電話によるインタヴューで、多くの利用者がいれば同じ行き先を望む同乗者を見つけ出すことが容易となると述べた。 「最初は1人乗車が多かったのです」と彼は言う。「しかし、時間とともにうまくいくようになりました。スケールさえあれば、もっとうまくやれるはずです」(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ryan Lawler.)