AT&Tとチャーニンがユーチューブ・ヴィデオ・ネットワークのフルスクリーン筆頭株主に

オッター・メディアは、AT&Tとチャーニン・グループによるウェブ・ヴィデオ合弁事業だが、このたびフルスクリーンの株式を大量購入し、筆頭株主になった。同社は最大のユーチューブ・ヴィデオ・ネットワークである。
この取引は、弊紙でも7月にお伝えしたものである。フルスクリーンCEOジョージ・ストロンパロスは数年前自ら創業した同社で現職に留まり、株式も引き続き保有する。今回の株式買付が完了するのは来月となる。また、広告大手のWPPは今年フルスクリーンに出資しているが、今後も同社の「戦略的株主」を続ける。
今回の取引によって、40億回の月間ヴィデオ視聴数があるフルスクリーンは、2億ドルから3億ドルの評価額となる。
ディズニーはユーチューブ・ヴィデオ・ネットワークのメーカー・ストゥーディオを買収したが、同社は55億回の視聴数があり、評価額は最大で9億5千万ドルとなったことが見込まれる。
これによりウェブ・ヴィデオ・ネットワーク企業をめぐる投資家たちの熱狂がキックオフされた。これらのネットワークはユーチューブにおける視聴数と売上高の大半を生み出している。
フルスクリーンは、同社の人気上位作品に定額制サーヴィス導入で事業多角化を図っている。オッター・メディアはすでに他社の定額制ヴィデオ・サーヴィスを2社保有している。チャーニン・グループは昨年、日本のアニメーション・サイト「クランチロール」の筆頭株主となり、同社事業をオッター・メディアに組み入れたほか、今年クラフティング・サイトの「クリエーティヴ・バグ」をディマンド・メディアから買い取った。(続きを読む)
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka. )