ユーチューブ運営担当幹部が退社

ユーチューブの運営担当幹部がこのたび、グーグル傘下の動画ストリーミング・サーヴィスから退社する。これによりまた一人、同ユニットから経営陣が流出することになる。
トム・ピケットは、グーグルのユーチューブ・コンテント担当ヴァイス・プレジデントだが、今週同社従業員宛に退社の通知を送り、他社の首席経営執行役員を引き受けると述べた。この他社は明かしていない。ピケットは、コメント要請のイーメールには回答しなかった。
同ユニットのグローバル運営のトップとして、ピケットはポリシーやユーチューブ・スペースなどイニシアティヴを統括した。スペースは、ユーチューブ向けコンテントを制作するクリエータが使うことのできるスタジオ・スペースである。このほか、メーカー・ストゥーディオズやフルスクリーンといったユーチューブ向けコンテント・ネットワークとの提携も統括した。
グーグルは先日、グーグル・サーチのヴァイス・プレジデントであるウディ・マンバーをユーチューブの検索およびディスカヴァリ担当統括者に任命した。同社の内部に詳しい複数の人物が明かした。「トムはこの7年にわたり、ユーチューブの運営とコンテント配給提携の組織統括に重要な寄与を果たしました」と同社声明は述べる。「トムが先頭に立って築いたチームは、今後もパートナー各社の成功を可能なかぎり支援していきます」
グローバル・コンテントおよびプラットフォーム担当ディレクタのアダム・スミス、プロダクト担当幹部のドロール・シムショヴィッツはグーグル・ファイバーに加入すると発表した。グーグル・ファイバーは都市圏高速インターネット網を提供する。
今年に入ってからユーチューブでは1ダース以上の幹部が同社を去った。2月に同ユニットの首席経営執行役員サラール・カマンガーにとって代わったのがグーグル古参社員のひとり、スーザン・ウォージッキだ。
プロダクトおよびエンジニアリング担当幹部シシール・メローラはスタートアップ経営のため同社を退社した。メローラの右腕の一人だったシヴァ・ラジャラマンは、音楽ストリーミング・サーヴィスのスポティファイに加入、プロダクト開発を統括する。ラジャラマンは社内での意見相違を繋ぐ役割に長け、社内での議論が賛否両論となることで有名な同社で重宝された。(続きを読む)
(From the Digits blog post. Thanks to Rolfe Winkler.)