サムスンがSSDキャッシュ企業プロキシマル・データを買収

サムスンはキャッシュ企業のプロキシマル・データを買収したと本日発表した。取引の財務条件は公表されていない。
カリフォルニア州サンディエゴを本拠とする同社は、サーバサイドのキャッシュ・ソフトウェアに特化しており、ESXiハイパーヴァイザーやマイクロソフトハイパーVといった仮想化システム向けI/Oインテリジェンスが実装される。ストレージのパフォーマンスを劇的に向上させることが目的で、そのために頻繁利用されるデータを制御しつつ保存する。
プロキシマル・データの「オートキャッシュ」ソフトウェアは仮想キャッシュ・ストレージ・ソリューションだが、これにより仮想マシンの稠密度やパフォーマンスを高めることが期待される。その仕掛けはI/Oボトルネックを解消することにある。サーバ内蔵型フラッシュ・ドライヴに搭載された仮想マシンは、実行速度が向上する。
プロキシマル・データは、2011年にCEOローリー・ボルトによって設立された。同社ページによると、ボルトはデータ・ストレージ・システム、データ・プロテクション・システム、ハイパフォーマンス・コンピューティングで25年以上の経験がある。同社は彼が関わった4つめのスタートアップで、エグジットに成功したのはこれが初めてではない。アヴァマー・テクノロジーズはEMCに1億6500万ドルで売却されたが、このとき主要な役割を果たしたのが彼だった。
またこれは韓国企業である同社にとって初めてではない。以前にも同様にSSDキャッシュ・ソフトウェア制作会社を買収したことがある。サムスンは2012年12月にNVELOを買収した。本日発表されたリリースによると同社のアドヴァンスト・キャッシュ・ソフトウェアをサムスン・ブランドのSSDに採用してきた。こうして「時流に即したパフォーマンス、ユーザの利便性向上に寄与した」という。
そこから推察すると、プロキシマル・データのソフトウェアはサーバサイドに特化して同様の役割を果たすものとみられる。(続きを読む)
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Emil Protalinski.)