サウンドクラウドとワーナー・ミュージックがライセンス提携を締結

サウンドクラウドは、ユーザ制作オーディオ・ストリーミング・プラットフォームで、現在1億7500万人の月間ユニーク・リスナーがいる。同社は本日、大手レーベルの一社と初めてのライセンス提携を締結した。ワーナー・ミュージックは、デーヴィッド・ゲッタ、フレーミング・リップスシェリル・クロウなどが所属しているが、今後ストリーミング企業である同社との提携で、広告収入で運営される制作者向けパートナー・プログラム「オン・サウンドクラウド」を採用する。このプログラムは8月に開設されたもので、今後は2015年前半に開設を見込む課金型ストリーミングサーヴィスとの併用が前提となる。
「弊社は新しい制作者パートナー・プログラムへの第1大手レーベルとしてワーナー・ミュージック・グループを歓迎いたします」と同社創業者兼CEOアレクサンダー・リュングは声明で述べた。「われわれは、ワーナー・ミュージック並びに所属アーティストへ収益力を産み出すことを見込んでおり、そのうえで寄与するのが広告収入型プログラムと課金型プログラムの展開で、これにより音楽産業への大きな価値をお届けできるようになります」
取引の条件は公表されておらず、またこれに伴い投資が行われた事実の是非は確認されていない。先月弊紙ではサウンドクラウドがキャッシュ保有量を大きく減らしていると報じた。同社は2013年に1400万ドルの売上高に対し2900万ドルの赤字を計上し、資金調達の必要が生じる可能性があると弊紙は指摘した。WMG(ワーナー・ミュージック・グループ)はストリーミングサーヴィスへの戦略投資に疎いわけでなく、同社の親会社であるアクセス・インダストリーズはディーザの株主で、昨年同社の1億3千万ドルの資金調達で主幹事となった。
本日すでにウォール・ストリート・ジャーナルがWMG とサウンドクラウドの最終合意が近いと報じていた。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ingrid Lunden.)