サウンドクラウドとワーナー・ミュージックがライセンス提携を締結(2)

これに先立ち、サウンドクラウドは大手レコード・レーベルとの交渉を中断していた。FT(フィナンシャル・タイムズ)をはじめとする報道では、ソニー、WMG、ユニヴァーサルはいずれもストリーミング・スタートアップである同社に対しそのライセンス契約条件で強硬な姿勢だとしたが、その原因がどちら側にあるかは触れていなかった。
一部の報道では(また弊紙の入手した話では)ライセンスの問題は(解決が未定な状況ではサウンドクラウドにとって問題の引き金となるため)ツイッターによる、ストリーミング企業である同社の買収へ向けた交渉に大きな障壁となったという。
サウンドクラウドはコメントしていないが、弊紙の情報源によればソニーやユニヴァーサルとの交渉は進行中とみられる。両社は大手レーベルのなかでは、ベルリンを本拠とする同社とのライセンス提携に至っていない。サウンドクラウドによると、40社の小規模なレーベル、出版社、新進アーティスト、オーディオ制作者が「オン・サウンドクラウド」のパートナーに登録している。
このたびの「ランドマーク・パートナーシップ」では、月並みな説明文だが「WMG所属有名アーティストおよび新進アーティストだけでなく、WMG傘下でプラットフォームを運営するワーナー・チャッペル・ミュージックと契約したソングライターにとって商業的あるいはプロモーションの可能性を拓くもの」とされている。また、WMGとその顔となるアーティストにとってはプラットフォーム上に投稿される楽曲の制御を握ることにつながる。レコードのトラックだけでなく、ユーザによるリミックスについてもそうだ。
このたびの契約は、大手レーベル各社がようやくデジタル・ミュージック企業とのボールのやり取りをする姿勢を示してきたことを明かすものだ。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ingrid Lunden.)