データが示すアップルの鮮明な中国進出

アップルが先月、180億ドルという記録更新をはるかに上回る利益を発表した際、同社はそのかなりの部分が中国(および台湾香港)での販売が奏効したと述べた。
今週、調査会社の発表したレポートによるとアップルがいかに中国で大きな存在となったかがわかる。カンター・ワールドパネル社、カナリス社は世界各地のスマートフォン販売を調査したところ、中国でグーグルのアンドロイド携帯にかわってアップルのiOSが市場シェアで急伸したことが判明した。
カナリスのアナリストであるクリス・ジョーンズは、昨年第4四半期に中国で販売されたスマートフォンでiOSのシェアは12.3パーセントとなり、前四半期の5パーセントから急伸したと述べた。アンドロイドは同じく中国で販売されたスマートフォンの86.3パーセントと、前四半期の93.7パーセントから減少した。
カナリスの推計によると、アップルは中国でスマートフォン販売首位となったという。 だがジョーンズ氏は、カナリスがこの公式見解をニューズメディアや競合各社ではなくクライアント向けに限定して提供した理由を述べている。
カンター・ワールドパネルはこれとは若干ことなる結果を出した。同社がとくに調査したのは中国の都市部で、これは中国本土のなかでとりわけスマートフォンが普及している地域である。
カンターはやはり、アップルのiOSが急伸したのはグーグルのアンドロイドが減少したことによるという。だがアップルは同地でのスマートフォン販売は2位にとどまり、21.5パーセントを占めたのに対し、中国のスマートフォン・メーカーであるシャオミーが29.2パーセントと首位で、アップルに次ぐのがファーウェイとサムスン(ともに12パーセント程度)だった。
アップルが中国で1位か2位かはともかく、中国での成長はめざましい。 カナリスによると、10月単月では、アップルはスマートフォンで6位と、ファーウェイ、レノボサムスン、シャオミー、ユーロンを追う地位にあった。
カンター・ワールドパネルはあわせて、この四半期に中国でアイフォーンを購入した人たちはスマートフォンを初めて買う人だったと指摘している。
カンターのアナリストであるカロライン・ミラネシは、アップルがこの時期発売したアイフォーン6とアイフォーン6プラスは、以前のアイフォーンより大きな画面で、販売増を後押ししたのは鮮明だと述べている。
「アップルの成功の理由は明らかに画面を大きくしたことにあります」と彼女はいう。また彼女は、12月単月では画面の大きなアイフォーン6プラスの販売はアイフォーン6を上回ったと指摘している。続きを読む
(From the NYTimes.com blog post. Thanks to Brian X. Chen.)