セールスフォース、エンジンヤード元CEOがNOSQLデータベース・スタートアップのエアロスパイクに加入

シリコン・ヴァレイの経営幹部を歴任してきたジョン・ディロンは、これまでハイパリオン、セールスフォース、エンジンヤードの首席経営執行役員を務めてきたが、このたび彼はエアロスパイクの首席経営執行役員を引き受けることになった。同社はNOSQLデータベースによる情報所蔵および維持管理を提供するスタートアップである。
エアロスパイクは特にNOSQLデータベースで際立った地位にあるわけでない。モンゴDB、データスタックス、カウチベース、バショーといった名前が知名度で勝るだろう。だが、ディロンはそれでも気にしていない。
「これらの他社はこれまで、どっさりと資金調達して、それをマーケティング、地位固め、ブランディングにまとめてつぎ込んでいます」とディロンはヴェンチャービートとのインタヴューで語った。「弊社がとくに力を入れているのは、クライアント側の手作業を楽にして、顧客にビックリするほどの満足をお届けすることです」
これは競合他社にとっても難題のひとつであり、それに対しディロンは彼自身の言うような課題を他社が苦手としているなら恐るに足らないと語る。彼の話しぶりは、あたかもエアロスパイクがますます成長するのに必要な仕事を知り尽くしているようである。
エアロスパイクのオープンソース版のスピードが他社を凌ぐというプレスリリースを派手に発表するよりも、このスタートアップがすべきことは他にあると彼は言いたいようだ。とくに、同社の事業提携および営業チームがその強みを押し出すことから機会が拡がると強調する。
「こういったことはロケット工学とは関係のないことです」とディロンは言う。「連帯と前進あるのみです。だから自信があるのです」
ディロンはエアロスパイクにはこれを実現するための強固なテクノロジが備わっていると信じている。メモリにコア搭載した、エアロスパイクのエンタープライズ版だが、これは昨年エアロスパイクのオープンソース版として提供開始された。
エアロスパイクは2009年に設立された。昨年同社は2千万ドルの資金調達ラウンドを実施した。
ディロンは1か月ほど前にこの新しい役職に就いた。彼がエンジンヤードを退社したのは、リンクトインのプロファイルによれば9月となっている。
「わが社はこれまでしっかりと仕事をしてきました。しかし、現実はこうです。テクノロジにおける他社との差別化はたいへん難題となっています」とディロンはエンジンヤード在籍時に語っていた。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)