アップルが仮想現実テクノロジのドイツ企業メタアイオーを買収

アップルは仮想現実テクノロジを手がけるドイツ企業「メタアイオー」を買収した。アップルはこの買収についてスポークスマンが公式に認めた。以下、同社が通例企業を買収するときの定式の回答である。「アップルは時節に応じて小規模企業の買収を行なっておりますが、個別の意図や計画についてはコメントしておりません」
メタアイオーはこれまで、グーグル・グラスに似たアイウェアの形状で現実の視界に入るものごとを仮想のタッチ・スクリーンで操作できるテクノロジを開発してきた。また、開発者向けソフトウェアの提供も行なっており、これによって各種修繕技術のインストラクションをFlashで再生するタブレット向けアプリが制作できる。たとえばタブレットのカメラが自動車のエンジンやプリンタなどを認識すると、それに合わせてアプリが動作する。
今回の買収に先立って、数か月前にパイパー・ジェフリーの上級研究アナリストであるジーン・マンスターがアップルについて、仮想現実テクノロジを開発する小規模なチームを編成していると指摘していた。彼はアップルが仮想現実プロダクトを開発して、グーグル・グラスのような先行プロダクトよりも一般の関心を惹きつける可能性はありうると論説していた。
アップル関連ニューズ・サイトの9to5macは今週、アップルが自社製の「マップス」アプリケーションに仮想現実機能を付与する準備中であると報じていた。この機能をつかうと、ユーザはアイフォーンのカメラを通じて道路を認識し、たとえばレストラン、カフェ、その他商店の情報を表示させることができるという。今回の買収については9to5macが先行して報じた。続きを読む
(From the Digits blog post. Thanks to Daisuke Wakabayashi.)