DJIとアクセル・パートナーズがドローン投資ファンドを創立

ヴェチャー・キャピタルのアクセル・パートナーズは、中国のドローン製造元であるDJIと共同で小規模な投資ファンドを創立し、ドローンや高機能ロボット制作のスタートアップ各社を支援することとなった。
この1千万ドルの投資積立金「スカイファンド」は両社から5百万ドルずつ対等な出資額で成立する見通し。計画によると、アーリー・ステージ企業への出資として25万ドル程度を各社に投じるのに利用される。今回の発表に先立ってアクセルはDJIに75百万ドルを出資したことを2、3週前に発表していた。DJIはドローンの製造では主導的な地位にあり、ドローンはUAV(無人運転飛行体)とよばれている。
「目標は、このマーケットをより一層活性化すること、新進テクノロジやUAVを活用したアプリケーションを制作する企業各社のエコシステムを築き上げることです」とアクセルのパートナーであるサミア・ガンディは電話取材に応じて語った。
ガンディ氏によると、スカイファンドが出資するスタートアップはソフトウェア企業、ハードウェア部品の製造元、さらに農地分析や航空写真といった特定分野での利用を前提としたアプリケーションの制作企業が挙げられるという。ファンドはDJIと直接競合する他社に投資するというよりも、スタートアップ各社はDJIの財務情報、技術情報へのアクセスを得られるようになるという共存の関係を目論む。
もっとも、アクセスの可否は投資先以外のスタートアップにとっては懸念となり、DJIと直接競合することがなかったとしても、同社が新事業に割り込んでくる可能性もある。ガンディー氏によると、DJIからの出資を受けたスタートアップは優先的にDJIのプロダクト開発ロードマップや検証結果の提示を受けるアクセスを得るという。
「おたがいにとって、共存共栄の関係といえます」と彼は述べた。続きを読む
(From the NYTimes.com blog post. Thanks to Nick Wingfield.)