ボックス上場後初の買収はモバイル・セキュリティ企業サブスペース

ボックスはサブスペースを買収することで合意した。カリフォルニア州バークレーを本拠とする同社は、7人で運営するスタートアップで、企業内でのモバイル機器の安全利用を支援しており、強みは従業員が持参したスマートフォンタブレットといった個人所有機器のセキュリティである。
取引の財務条件は公表されていないが、サブスペースはこれまで創業者たちが自ら資金を投じていた。同社は4月3日をもって打ち切りとなり、7人の従業員は皆ボックスに加入する。
クラウド・ストレージおよびコラボレーション運営企業である同社がニューヨーク証券取引所で1億7500万ドルのIPOを実施してから1か月での買収となった。この取引が示唆するのは、同社が既存サーヴィスを強化するため小規模企業を今後も買い進めることだ。
サブスペースは2013年に開設され、企業内で従業員の個人所有のノートパソコン、携帯電話、タブレットから社内重要文書へのアクセスを安全に行えるよう管理ツールを開発し、ボックスのようなクラウド・アプリケーションで利用されるファイルもその対象とする。これはボックスの提供する「キイチェーン」と同様、ファイル内容に当局の規制、法的要件が発生した際にロックをする機能だ。ヘルスケアや金融業界では、内部統制が厳格に管理されており、こういった問題が重要となっている。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Arik Hesseldahl.)