エヌヴィディアは200ドルで1080p対応コンソール「シールドTV」を発表

(サン・フランシスコ)エヌヴィディアの新型セット・トップ・ボックスは他社製アンドロイド搭載ボックスに波紋を投じそうだ。グラフィック・チップ企業であるエヌヴィディアは、今夜開催された2015年ゲーム・ディヴェロッパーズ・コンファレンスで「シールド・アンドロイドTVコンソール)を発表した。ティグラX1を搭載したこのセット・トップ・ボックスは、アンドロイドの各種アプリを動作させたり、ハイエンドのゲームをエヌヴィディア・グリッド・クラウド・システムから1080pでストリーム再生することができる。このシステムは高水準のゲーム・ソリューションを可能とする。200ドルという値付けは、100ドルで入手できるオウヤやアマゾン・キンドル・ファイアTVといったセット・トップ・ボックスと、ゲーム専用コンソールとのあいだでスイート・スポットを狙っている。また、仮に広告を表示して運営を賄うことができれば、それはゲーム・コンソール業界のハイエンドとローエンドを震撼させることになる。2014年に同業界は670億ドル規模になったと研究者のジョン・ペディーは推定している。
このシステムは、エヌヴィディアにとってこれまでのような一部愛好者向けゲーム製品に搭載するチップを生産するというモデルから転換するという長期戦略の一環である。
エヌヴィディアはこのシールドTVを5月からベーシックとプレミアムの2種類の月額制で開設する。プレミアムではトリプルAのゲームがプレイできる。
もちろん、シールドではアンドロイド版のコントローラ対応ゲームをプレイできる。
コントローラとしては、シールドTVは先代製品であるシールド・ハンドヘルドとの互換性をもつ。
1080pのゲーム再生能力があり、デモ時にはドゥーム3 BFG エディション、ボーダーランズ: プレシーケル、クライシス3が実演された。エヌヴィディアの計画ではシールド・ストア開設時には50タイトルを提供する見込み。グリッド・クラウド・システム経由で1080pでストリーミング再生できるが、これはプレミアム限定となる。
シールドTVではストリーミング・ビデオも各種人気ビデオ・サーヴィスからの4K対応再生ができる。また、グーグルのクロムキャスト・メディア・ストリーミング・テクノロジにも対応している。
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(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)