ニューズ・コーポレーションがインド国内テクノロジ専門メディア企業VCサークルを買収

ニューズ・コーポレーションは先日、インド国内でテクノロジおよびスタートアップに特化したメディア企業であるVCサークルを買収したことを発表し、インドへの重点投資を続けている。
2005年に設立されたVCサークルはニューズサイトvccircle.comとtechcircle.inを運営し、さらに調査研究プラットフォームとしてVCCエッジ、VCサークル・トレーニングならびにイヴェント運営ビジネスをもつ。ノイダを本拠とする同社には100人以上のスタッフがいる。今後同社は、ニューズ・コーポレーション傘下のダウ・ジョーンズウォール・ストリート・ジャーナルと並ぶ子会社になる。
今回発表された取引は、金額は公表されていないが、ニューズ・コーポレーションのインド国内で3番目の買収となる。これまで過去6か月のあいだに買収された2社はいずれも営業を打ち切っており、合衆国の巨大メディア企業である同社は3千万ドルを費やし11月にプロップタイガー、12月に金融プラニング企業ビッグディシジョンズを買収した。
「弊社が大型投資を実施したのはインドにおける多大な可能性を確信しているほか、同地の若い才能との協力関係を深化させることが狙いです。インドはますます重要な位置を弊社ポートフォリオ内で占めており、デジタル化グローバル化の流れが進むべきところといえます」とニューズ・コーポレーション首席経営執行役員は声明で述べている。
VCサークルの創業者兼CEOであるP.V.サハドは同社ブログ記事で今回の買収について「これまで弊社が進めてきた積極的な成長計画を加速させることになります」と述べているが、計画の詳細については具体的言及はなかった。
インド国内でのテクノロジ界隈では目下大がかりな投資案件が相次ぎ、たとえばソフトバンク、グーグル・キャピタル、タイガー・グローバルの新設ファンドが挙げられる。投資金額の上乗せは盛り上がりを見せており、現地取材による報道機関、事業分析、イヴェント開催などが発展している。
今回の買収は、インド国内での専門メディア企業が買収される例は稀なため、今後が見所である。続きを読む
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Jon Russell.)