グルーポンのインド支社はセコイアから2千万ドル調達か

日替わりセールおよび地方商店イーコマース・サーヴィスのグルーポンは、アジア支社での戦略投資について、今後の計画を隠さずに進めてきた。また同社は、現在急成長しているティケットモンスター以外にも手を加えていくようだ。
テッククランチの取材によると、グルーポンは社外の投資家からインド支社のために資金調達を目指し、セコイア・キャピタルが2千万ドルの出資で主幹事になる見通し。
弊紙の入手した情報によると、今回の取引はすでに上級幹部には伝わっているが、公式には共有されていないようだ。この計画では、グルーポンのインド支社は社外からの資金調達を2度のラウンドに分け、2015年と2016年で長期的には合衆国本社から独立した運営を目指す。
グルーポン本社のスポークスマン、グルーポンのインド支社CEOアンクール・ワリコーセコイア・キャピタルはいずれもコメント要請に応じていない。
グルーポンのインド支社はもともと、インド国内のソーサスタをグルーポンが買収してできた。グルーポンにとっては初の買収のひとつだった。2011年1月に発表されたこの取引は同社の積極的国際展開を代表するものだった。
当初このサーヴィスは「クラジール」の名に改められたが、これはgroupon.inのドメインをめぐって一悶着あったためだ。その後グルーポンはブランドを取り戻し、現在に至っている。
だが競り合いはブランドだけに留まらなかった。買収を繰返してできた事業が直面しやすい問題として、同社のイーコマースは共通のプラットフォームで運営されていないことによる齟齬が重なった。毎日の報告事項だけでなく、新しいテクノロジやサーヴィスに着手したいときにも問題は発生する。

また、グルーポンが本社で実施した投資に追いつくだけの同等な投資が行なえないと、支社は本社の求める成果が出せない。インド支社はグルーポン本社のバランスシートにほとんど影響を与えることもなく、グルーポンの売上高である9億2500万ドルのうち、合衆国以外は1億100万ドルに過ぎなかった。しかも、グルーポンによると合衆国以外の売上高の成長(と赤字)のうち大半がティケットモンスターによるものだったという。
実際、前年同期はティケットモンスターがなかったが、合衆国以外の売上高は7600万ドル、全体の売上高は7億4800万ドルだった。
また、加えてインド国内でのイーコマースの存在感は非常に著しく、スナップディールやフリップカートは合わせて数十億ドルという資金調達を行ない、急増する中産階級の需要に対応してきた。インド国内ではオンラインやモバイルでモノやサーヴィスを買う人が増えている。スナップディールが2年前から路線転換しモノを売買できるマーケットプレースに新装したのに合わせ、グルーポンのインド支社は同地の需要に最適な地方商店イーコマースを提供しようと重点化しており、投資家の考えも同様である。
セコイアはインド国内での投資では突出した地位にある。
クランチベース調査によると、インド国内での投資は、案件数でいえばヴェンチャー・キャピタルが圧倒している。2015年に入って以来セコイアが主幹事の投資案件はヴェンチャーキャピタル案件の12%を占めており、すべてのスタートアップ資金調達額の33%を占めている。続きを読む
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ingrid Lunden.)