アングリー・バーズ制作者のロヴィオは9パーセント減収かつほぼ半減の減益を発表

ヴィオ・エンターテインメントは、「アングリー・バーズ」モバイル・ゲーム制作者だが、本日決算を発表し、2014年の売上高が9パーセント減の1億5830万ユーロ(1億7060万ドル)となった。
税引き調整前利益は1700万ユーロ(1800万ドル)で、昨年の3650万ユーロから減少した。ロヴィオにとっては厳しい1年で、同社は主力の「アングリー・バーズ」フランチャイズの吸引力を徐々に減衰しているなかで、新作のヒットを生み出すことに難航した。
フィンランドエスポーを本拠とするロヴィオのゲーム事業は2014年に16パーセント拡大し1億1070万ユーロ(1億1920万ドル)となった。メディア事業は19パーセント拡大し620万ユーロ(67万ドル)となった。これは同社がテレヴィジョンおよびデジタル・ビデオ番組を開始した影響だ。
ヴィオは年間6ゲームを新作として開始し、既存ゲームにもコンテント補強を行なった。また、ロヴィオは年間6億ダウンロードを達成したほか、ゲーム事業の売上高とゲーム関連広告売上高は堅調だった。メディア事業の売上高は主に広告の伸びによるものだった。
「2014年決算はゲーム・ポートフォリオにおいて着実な進展がみられ、無料プレイが可能なゲームを基礎とし、広告の伸びは順調に進んでおります。組織の合理化と重点領域の厳選によって、2015年は成長段階へと復帰するものと強く信じております」とペッカ・ランターラは声明文で述べている。彼は昨年秋に首席経営執行役員に就任した。
彼はつづけて、「2015年のゲーム展開ロードマップについて、たいへん満足しております。期首から弊社は新作「ジョリー・ジャム」と「アングリー・バーズ・ステラ・ポップ!」を開始していますが、このほかにも2つのソフトを出しております。これらはそれぞれ、好評をいただいております。アジアへの拡張は、順調に進んでいます。「アングリー・バーズ・ファイト」は、同社としては初めて、世界最大のゲーム市場である日本に特化して制作したゲームです。さらに中国ではクンランとアリババという頼もしいパートナーを得ており、アジア地域内では韓国など、さらなるパートナーとの協賛を進めてまいります」と述べる。
だがコンシューマ・プロダクトについていえば、アングリー・バーズをはじめ、「決して満足のゆく年とはいえなかった」とランターラは振り返る。さらに、「それでもアングリー・バーズを演出した映画の公開も近日に予定しており、大手小売業やライセンス提供先、またコンシューマ向け商社にも総じて好意的な反応をいただいております。今後数年間はライセンス提供の成長が期待できそうです。差しあたって今後数ヶ月のあいだにも、大型のライセンス提供先パートナー企業と発表を行なう予定です」続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)