アカマイ調査:世界各地のインターネット接続平均速度は前年同期比20パーセント増の4.5Mbps、モバイル・トラフィックは54パーセント増

インターネット接続速度は2014年第4四半期に4.5Mbpsと、前年同期比20パーセント上昇した。一方、モバイルの需要は引き続き増大し、データ・トラフィックは昨年を通じて54パーセント増加した。アカマイが本日発表した最新結果「2014年第4四半期インターネット利用状況調査」により判明した。
アカマイ・テクノロジーズの調査によると、132か国でインターネット接続平均速度が昨年同期比で上昇し、増加幅が最小だったモロッコでは0.3パーセント増(2.4Mbps)最大だったコンゴでは146パーセント増(1.3Mbps)となった。前年同期比で平均速度が下落したのは10か国だけで、下落幅が最小だったパラグアイでは1.7パーセント減(1.4Mbps)最大だったスーダンでは47パーセント減(1.0Mbps)となった。
下に掲載した表にあるとおり、上位10か国のうち8か国は前年同期比で10パーセント以上の速度増となったが、前四半期比で増加したのは6か国にとどまった。

世界各地のブロードバンド普及度は(アカマイの定義では4Mbps以上の速度)前四半期中に0.7ポイント減の59パーセントとなった(前年同期比では20パーセント増)。高速ブロードバンド普及度についていえば(10Mbps以上の速度)前四半期から2.9ポイント増の24パーセントとなった(前年同期比では25パーセント増)。
2010年に合衆国の連邦通信委員会が定義を見直したブロードバンド(以前の定義では下り4Mbps以上)は(アカマイもこの定義に同調した)10Mbps以上に変更され、新たに4K動画再生能力が新設基準として設けられた(15Mbps)。今年1月に連邦通信委員会はこの定義をさらに上方修正し25Mbps以上をブロードバンドとした。これによってアカマイも調査報告書での規準を修正することになった。「合衆国はインターネット接続の品質向上を継続的に実現している国のひとつですが、今回の報告書において弊社では指標の定義方針を見直し、将来の調査項目に関するデータの扱いも検討し直すことになりました」とインターネット利用状況調査報告の編集者であるデーヴィッド・ベルソンは声明文で述べた。
言い方を換えれば、2015年第1四半期のデータはこれまでとは別の定義にもとづいて発表されることになる。もっとも、同社はひきつづき、概ねこれまで同様の数字を発表する。以前の報告書でアカマイはモバイル・トラフィック・データをエリクソン社の集計から引用してきた。同社は180か国以上での営業実績があり、1000社以上の通信業者で顧客が同社端末を利用しているためである。モバイル・データ・トラフィックは前年同期比で54パーセント増と急拡大した。前四半期比では11パーセント増となった。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Emil Protalinski.)