マイクロソフトがパワーポイント共同作業ツール制作のライヴループを買収

マイクロソフトはライヴループを買収した。サン・フランシスコを本拠とする5人編成のスタートアップである同社はパワーポイント・プレゼンテーション共有のためのウェブ・サーヴィスを開発しており、このサーヴィスをつかうと、ジョイン・ミー、ゴートゥーミーティング、ウェブエックスといった他社サーヴィスとちがってソフトウェアをダウンロードする必要がない。
ライヴループのサーヴィスは4月24日をもって打ち切りとなる。同社ホームページに追加されたメッセージで告知されている。
スタートアップである同社の開発者ポール・オッペンハイムは、自身ウェブサイトの経歴欄に今回の買収のことを言及している。
マイクロソフトは買収の事実を公式に認めたが、詳細条件は明かさなかった。同社スポークスウーマンはヴェンチャービートの取材に対し、次のようなイーメールで返答している。

マイクロソフトはライヴループの才気煥発たるチームを招聘でき歓迎しております。今後は弊社の戦略および長期見通しにもとづいて、これからの生産性を創生すべく、オフィス製品群にわたって共同作業ツールを制作していくことになります。

ZDネット誌は本日すでに今回の買収を報じている。
今回の買収の前にも、マイクロソフトは数件のアプリケーション単位での小企業買収を重ねており、アカンプリ、サンライズなどが買収された。これらの買収の意図は、パワーポイント製品本体にインタラクティヴ機能を拡充するためとみられる。
ライヴループは2010年に創業し、2011年秋には(ヴェンチャービート誌が共同主催した)DEMOコンファレンスでもプレゼンテーションを行なった。
「ソフトウェア・アズ・ア・サーヴィス(SaaS)がウェブ・ブラウザに限って利用される必要はないと信じており、その点でグーグル・ドクスは機能やパフォーマンスを犠牲にしています」とライヴループ創業者アーマル・ドライは2011年ヴェンチャービートの取材に対し語っている。「ほかのスタートアップ各社は共同作業テクノロジ(ドックヴァース、オフィスシンク、ヴァースリー)にリアルタイム操作をまだ採用しておらず、そのためこれらの共同作業ツールは片手落ちなものとなっています。弊社は両方の利用形態において、最高の機能を実現することができます」
同社に出資しているのは、メイナード・ウェッブ、マイケル・ネリル、ユーイ・ヴェンチャーズのエリック・チェンなどが挙げられる。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)