セールスフォースがモバイル・アプリ用2ファクター認証のトゥーファーを買収

セールスフォースはトゥーファーを買収した。同社は2ファクター認証を活用してウェブ・サーヴィスへのログイン時の利便性向上を図るモバイル・アプリを制作するスタートアップである。トゥーファーのアプリは現在iOSおよびアンドロイド版があり、利用者の現在地情報から自動で認証する機能も備えている。トゥーファーは今回の買収によって、同社提供のサーヴィスを打ち切りとする。本日同社ウェブサイトに掲載された声明文で判明した。
今回の買収はどうやら、セールスフォースにとって同社モバイル・アプリ利用時のセキュリティ向上を狙ったものらしい。「弊社は今後、現行プロダクトの販売を打ち切りとしますが、セールスフォースの一員として今後もトゥーファーの長期展望を推し進め、世界一のクラウド・プラットフォームのなかでスケールの大きな仕事ができることをたいへん喜ばしく思います」とトゥーファー共同創業者ヨッシ・アレクサンダーとエヴァン・グリムは声明文で述べている。
セールスフォースはヴェンチャービートの取材に対し、イーメールの回答により買収の事実を公式に認めた。ただし、買収の詳細については公表を控えるとした。
同社の顧客にはラストパス、メールチンプ、オクラホマ大学、テキサス州立大学オースティン校などが挙げられる。
「なお弊社はフェースブック、グーグル、アウトルック、ドロップボックス、エヴァーノートなど数多くhttp://twofactorauth.orgに協賛する企業の認証方式「ソフトウェア・インプリメンテーション」での2ファクター認証に対応してきました」とトゥーファーは無料版iOSアプリの詳細情報で表明している。
トゥーファーは2011年に創業、テキサス州オースティンを本拠とする。これまでアルソップ・ルイ・パートナーズが同社に出資してきた。競合するRSAが同様な2ファクター認証テクノロジを販売している。同分野では、2012年にマイクロソフトが買収したフォーンファクターがある。このほかに、スタートアップの「デュオ・セキュリティ」はやはり2ファクター認証で知られ、昨年9月に1200万ドルの資金調達ラウンドを発表した。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)