スナップチャットが前アップル幹部スコット・フォスタルに同社株式0.11%を賦与して顧問に招聘

ソニー・ピクチャーズに不法侵入して流出の被害に遭ったイーメールから、スナップチャットが同社株式の0.11%ををアップルのiOS統括者を務めたスコット・フォスタルに賦与して顧問へ就任させていたことが判明した。
ソニー・ピクチャーズCEOマイケル・リントンはスナップチャット取締役会に加入しており、そのため彼のイーメールが『ザ・インタヴュー』公開中止に抗議するハッカーの犯行による盗難被害に遭ったことがきっかけで、スナップチャットの重要な企業秘密が明るみに出た。ウィキリークスは先日イーメールの閲覧に協力した。
同社のフォスタルとの関係について質問を受けたスナップチャットは当該人事について否定せず「弊社には多数の顧問がおり、個別の顧問との関係についてコメントはしておりません」とだけ回答した。
2014年2月にスナップチャットは幹部社員に対しストック・オプションを賦与した。なかには、グーグルから引き抜かれエンジニアリング担当ヴァイス・プレジデントに就任したピーター・メナソン(結局6か月後に退社した)がスナップチャット発行済み株式の0.5%の権利を受け取った。数名のソフトウェア・エンジニアが0.022%をそれぞれ受け取った。
だがフォスタルの経歴の階層やアップルのiOS部門を率いてきた知名度の高さからして、彼は0.11%という顧問にしては異例の待遇を受けたようだ。このストック・オプションは24か月間行使可能な権利となっている。
フォスタルがこの権利を満期で行使した場合、同社の評価額から推計すると1650万ドル相当の金額となる。スナップチャットは先日の資金調達で150億ドルの評価額となったと報道されている。また、スナップチャットには強いモメンタムがあり、フォスタルの保有株式は近いうちに価値が高まるとみられる。
件のイーメールで明らかとなった驚くべき事実としては、次に挙げるとおり。

  • フェースブックからの買収提案は30億ドルを大きく超すものだった
  • スナップチャットは音楽機能のアイディアを検討していた
  • スナップチャットは3千万ドルを費やしてアドライヴの同期可能動画テクノロジを部分買収した
  • スナップチャットはスキャンの5千万ドルでQRコード・スキャニング・システムを買収し、QRスナップタグズの実装に生かした
  • スナップチャットは眼鏡コンピュータ・スタートアップのヴェージェンス・ラブズを1500万ドルで買収した続きを読む

(From the TechCrunch blog post. Thanks to Josh Constine.)