グルーポンが韓国のチケット・モンスターの経営権を3億6千万ドルで売却

1年でなんと大きな変化が起きることだろうか。
1年前、グルーポンは韓国の日替わりセールサイト「チケット・モンスター」を競合であるリヴィングソーシャルから2億6千万ドルのキャッシュと株式で買収した。月曜日、グルーポンはチケット・モンスターの株式46パーセント相当を3億6千万ドルでプライヴェート・エクィティ事務所KKRと香港のアンカー・エクィティ・パートナーズに売却したと発表。この取引においてチケット・モンスターの評価額は7億82百万ドルだった(チケット・モンスター幹部は同社株式の13パーセントを保有しているが、経営権を事実上明け渡している)。グルーポンは取引決済時に2億85百万ドルの支払いを受ける一方、チケット・モンスターは残りの75百万ドルの支払いを受ける。という内容の取引成立だ。
今回の売却によって、グルーポンにとっては財務状況の改善を確保できる。数週前リコード誌では同社がレストラン・ソフトウェア部門「ブレッドクラム」の売却を検討していると報じていた。
グルーポンは2年越しで事業再編を進め、同社ウェブサイトを地方商店向け総合ショッピングサイトへと転換させ、これまでのようにイーメール・プロモーションを通じてサイトでの割り引きセールに利用客を呼び込むという形態に依存することなく、日常的に顧客が訪れるようなページを目指してきた。また、この方針転換にともない同社はマーケティング費用数百万ドルを投入してきた。同社が中核事業以外の部門を売却する方針なのも理解できる話だ。
チケット・モンスターについていえば、グルーポンCEOエリック・レフコフスキーが先日韓国サイトはグルーポンが前もって予想した以上に投資を行なわないと現在の地位を競争の苛烈な韓国マーケットで確保するのが困難と判明したと表明している。グルーポンは今後も同社株式の41パーセントを保有し、第2四半期末時点で同社売却分の税引き前譲渡益1億95百万ないし2億5百万ドル分を計上する見通しだという。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Jason Del Rey.)