ジンガのナンバー2幹部クライヴ・ダウニーがユニティ・テクノロジーズのチーフ・マーケティング・オフィサーへ

ジンガのチーフ・オペレーティング・オフィサーであるクライヴ・ダウニーがソーシャル・ゲーミング企業である同社を退職し、ユニティ・テクノロジーズにチーフ・マーケティング・オフィサーとして加入することがゲームズビート誌の取材で判明した。
ダウニーはジンガのナンバー2とされる幹部で、正式に役職を退任し、今後はユニティのデザイン・エンジンおよびツールがゲーミング業界ではもっとも普及していることから、同社に加入することが決まった。今回の人事は同社が首席経営執行役員を20か月務めたダン・マトリックに代わって創業者マーク・ピンカスが復帰すると発表してから15日後の発表となった。
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「クライヴを取締役会に迎えられることができ、たいへん期待しております」とサン・フランシスコを本拠とするユニティ・テクノロジーズ首席経営執行役員ジョン・リシティエロはゲームズビートの取材に対し回答した。
この交代劇はそう意外なものではないが、ジンガにとってはよいニューズとはいえない。同社は2014年期に最終損益が赤字となり、アナリストの予想を下回った。ダウニーはマトリックが取締役会に加入した後に加入しており、モバイル・ゲームでの業務運営をとりまとめてきた。
ジンガはフェースブック上ではソーシャル・ゲーミングの王者として君臨したものの、スマートフォンタブレットへの移行につまずいてきた。ダウニーの役職は彼の得意分野を生かすもので、彼は前職でDeNAの欧米部門統括者を務めたことから、ジンガのモバイル対応に注力してきた。
ユニティはこの経歴に注目しゲーム・エンジン市場という競合の多い分野で優位に立つため、彼を起用した。
先日同社は「ユニティ5 ゲーム・エンジン」を開設した。マルチプラットフォーム対応テクノロジであるこのエンジンは、エピック・ゲームズが制作する「アンリアル・エンジン」をはじめマーケットシェアを争う数多くの他社と正面から対決することになる。
「クライヴとわたしはずいぶん長いつきあいです」とリシティエロは述べた。「今回彼を迎えることができひじょうに満足しております。彼はモバイル・ゲーミングでの経験が長く、マーケティング・スキルも十分に身につけております」続きを読む
(From the GamesBeat blog post. Thanks to Dean Takahashi.)