ツイッターがビーコンの可能性に注目しマーケティング・テクノロジのスワールに投資

スワールは、ビーコン・マーケティングを専門とするボストンのスタートアップだが、今回ツイッターほか新規投資家から1800万ドルを資金調達したことがリコード誌による同社CEOヒルミ・オズガックへの取材で判明した。
今回のラウンドによってスワールの資金調達額を累計3200万ドルまで押し上げられ、主幹事となったのはハースト・ヴェンチャーズ、さらにツイッターヴェンチャーズやソフトバンク・キャピタルが参加した。
スワールのテクノロジはスマートフォン世代の買い物客が店舗にいるときに関連広告を配信するための設計となっている。このマーケティング・テクニックはビーコンとよばれる位置情報技術で、スマートフォンのセンサーからあなたがどこにいるかを特定して行なわれる。
たとえば、ノードストロームなどの小売店ではクーポンの配信などにビーコンを利用する場合があり、あなたが店舗に入るとプッシュ着信によってこの特典が通知される。
こういった通知手段はあなたのスマートフォンにアプリがインストールされていることが必要で、そのためハーストやツイッターといった戦略投資家が関与を模索しているとオズガックは言う。ツイッターはスワールのテクノロジを同社製品に採用しているわけではないが、オズガックはそこに希望を見出しているようだ。
「今回の投資案件とパートナーシップでわたしがいちばん期待していることは」とオズガックは言う。「誰もがスマートフォンにインストールしている、幅広く利用されているアプリに今後多くの機能を追加することでコンシューマが店舗に買い物に来たときにオススメできる情報を送れることです」
今回の投資によって、ツイッターがこの種のテクノロジに強い関心があることが読み取れるが、マーケティング目的にビーコンを利用することを模索しているのは、他社ソーシャル・ネットワークも同じである。フェースブックは昨年1月にビーコンの試験運用に着手し、ユーザが特定の場所、たとえば商店に移動したときに情報を通知する仕組みを考案中である。
ツイッターにとってはこれが2件目の投資案件となる。3月に同社はオープン・アンドロイドのスタートアップ「シアノゲン」に投資を行なった。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Kurt Wagner.)