ネクストドアがスクエアの元デザイン・ディレクターのパコ・ヴィノリを起用しブランド確立へ

ネクストドアは、近隣間ソーシャル・ネットワーキング企業だが、スクエアのデザイン・ディレクターを務めたパコ・ヴィノリをデザイン担当ヴァイス・プレジデントに起用した。
ヴィノリは3月後半に同社に加入しており、今後はネクストドアでデザイン関連全般、たとえば社内デザイン(オフィスの外観から雰囲気づくりまで)やプロダクト・デザイン、イヴェントまでを指揮する予定だとリコード誌の取材に答えて彼は述べた。
これは相当な広さの責任範囲で、ヴィノリがネクストドアに加入しようと決断した理由のひとつだという。
「通常はこういったやり方はしないのでしょうが、今回についてはこれしかないと考えています」と彼はデザイン要素をすべて1人の人物に委ねるという方針について語った。「一貫したやり方をもつというのは大事なことです」
スクエアで、ヴィノリはブランドおよびマーケティング・デザインの責任者として、プロダクト・パッケージング、イヴェント、広告にわたる指揮を行なった。その前にはヤフーで2年間、ユーザ・エクスペリエンス・デザインを担当してきた。
ネクストドアでのヴィノリの最優先課題は、実際のプロダクトを改善し、近隣との交際に特化したソーシャル・ネットワークを確立することだという。彼は、それをしっかりやり遂げることで(つまりシンプルでわかりやすい仕組みをつくること)その後のユーザ数拡大という、第2の優先課題も達成できるはずです、と語る。
ネクストドアはこれまで、安定したユーザ数拡大を進めてきた。国内で5万8千を超える町内でユーザがおり、18か月前の2万25百から大きな伸びとなった。だがユーザ数の拡大はネクストドアにとって「できるだけ」念頭に置く程度の課題だ。というのは、同社は資金調達ラウンドによって1億1千万ドルの備えがあるからで、設立4年のスタートアップである同社の評価額は11億ドルにも達している。
経験豊富なデザイナーを招き入れることでネクストドアはブランド認知度を高めることにもつながる。10億ドルを超す評価額となったネクストドアだが、他社ソーシャル・ネットワークとくらべて、また近隣情報サイトとして名高いクレイグズリストとくらべて知名度では遅れをとっている。
ヴィノリはネクストドアCEOニーラヴ・トーリアの直属となる予定だ。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Kurt Wagner.)