ツイッターが広告テクノロジのテルアパートを買収しグーグル傘下ダブルクリックと連携

2015年第1四半期決算発表のなかでツイッターは2社と買収および連携で合意したことを公表し、同社の広告商品群のダイレクト・レスポンス機能充実を図っていくと述べた。
ツイッターが買収したのはマーケティング・テクノロジ企業のテルアパートで、連携を結んだのはグーグル傘下のダブルクリックだ。
テルアパートは小売業者やイーコマース広告主が顧客データを活用し、パーソナライズされたマーケティングを各種デジタル・チャネルおよびデヴァイスを経由して拡張していくためのツールを提供する。同社はデヴァイスごとの差異を超えたターゲティング機能を提供しダイナミック・プロダクト広告やイーメール・マーケティングの実行を可能にしている。ツイッターはテルアパートのサーヴィスを国際展開し、小売業にとどまらない各種業界に進出するつもりだ。
「テルアパートの強みとしてはパーソナライゼーション、ダイナミック・プロダクト広告、コマース・データ、そして小売業での広告主の豊富さが挙げられ、これらの要素はツイッターが今後モバイルにおいてユーザの特性を理解し、アプリのエコシステムを一層強化していくうえで役立つとみられます」とテルアパートは買収の発表で述べている。「歩みをともにすることで、わたしたち両社はデヴァイスの差異を超えたターゲティング型広告の強みをツイッター、クライアント企業、そしてアド・エクスチェンジにおけるパートナー企業にまで拡げていきます」
ツイッターはグーグル傘下のダブルクリックのプラットフォームとの連携で、広告パフォーマンス測定およびツイッターによるダイレクト・レスポンス・マーケティングの活性化を図る。今回の連携によってツイッターが得られるのは、ダブルクリック・ビッド・マネージャを通じた既存マーケティングツールの強化などで、これによってクライアント企業は広告購入手順を一括化し、ツイッター向けキャンペーンを容易に作成および管理できるようになる。グーグルが発表した声明によると、インアプリ型広告はダブルクリック・ビッド・マネージャ内で1年で5倍増と大幅な躍進を遂げたという。「今回の連携締結により、ダブルクリックのクライアント企業はツイッターのプロモーテッド・ツイート広告をダブルクリック・ビッド・マネージャから購入できるようになります。操作は各種モバイル(インアプリ型も含みます)およびデスクトップ機器から可能となります」とグーグルは説明している。「弊社は今後マーケターの皆様がツイッター上での広告キャンペーンを実施するうえでダブルクリックのプラットフォーム内から直接、効果測定が行なえるように取り組んでまいります」
ツイッターはダイレクト・レスポンス広告は「これまで弊社の広告事業において複数四半期連続の大幅成長を達成してきました」と述べる。テルアパートは今後「この躍進をおおいに加速させる見通し」だという。ソーシャルの巨人である同社はデスクトップおよびモバイルにおける広告主がダイナミック・プロダクト広告を利用してユーザへのリーチを広げられるよう取り組んでいる。また、グーグル傘下のダブルクリック・アド・エクスチェンジを通じてスポンサード・ツイート広告の購入が可能となることもその後押しとなるだろう。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Emil Protalinski.)