ジョーボーンはグーグルのコマース担当幹部サミア・サマットをプレジデントに起用

ジョーボーンはグーグルのコマース担当幹部の1人を引き抜き、我々をびっくりさせた。サミア・サマットは検索の巨人であるグーグルのショッピングおよび旅行プロダクト担当ヴァイス・プレジデントを務めてきたが、今回サンフランシスコを本拠とする身体機能測定器メーカーでありその他ワイアレス・プロダクトも制作するジョーボーンのプレジデントとして今月末から勤務する。
ジョーボーンでサマットはCEOで創業者のホーサイン・ラーマンの直属となり、プロダクトおよびエンジニアリングの責任者となる。プロダクト開発、プロダクト・マネジメントおよび事業開発、ソフトウェア・エンジニアリング、デザイン、プロダクト・エクスペリエンスおよびCTOの業務までその責任範囲は広い(べつの言い方をするならば、わたしはラーマンと昼食を共にした)。
ジョーボーンは以前、プレジデントの役職を設置していたが、元マイクロソフト幹部のミンディ・マウントはこの役職に就任して1年と経たずに2014年前半に同社を退社したことから、空席となった。
ジョーボーンは3億ドルの資金調達を完了したうえ、フィットネス向け機器を続けて新発売したことから、今回の重役起用に至った。
フィットネス向け機器はたとえば「Up3」があり、これは既に発売されていた「Up24」の改良版で、同社はアメリカン・エキスプレスとの協働により身体機能測定器「Up4」を製作すると発表した。Up4では決済機能も搭載される見通し。
今回の起用の背景としては、同社によるアップルなど他社との加熱する競争のなかで人員増強の必要があったことが挙げられる。
「わが社がもう終わったとする一連の報道はまったくの誇張です」とラーマンは数週間前に行なったインタヴューのなかでわたしに述べた。「ほとんどマーク・トウェインの小説みたいですよ」
まあ、そうだろう。だがジョーボーンの幹部としてふさわしい人物を得た同社は、これまで根強くささやかれた高額資金調達後の事業の不調(あるいは好調)のウワサを否定してみせた。
これが先月でなかったのがよかったのだろう!
声明文で、ラーマンはサマットについてこう評している。「彼は世界クラスの経営幹部で、多くの人に愛好されるすばらしいプロダクトやサーヴィスを生み出してきました」
サマットはこう述べる。「わたしはこれまで、多くの人が自分の人生について制御を持てるようなテクノロジを作り出すことに注力してきました。ジョーボーンにとって今後の将来を分けるような時期に、多くの人が日々の習慣として継続できるようなソリューションを作り出す役目を引き受けることができ、たいへん光栄に存じます。健康機器はまず最初のきっかけにすぎません。ウエラブルの可能性をさらに遠くまで広げていくことができるでしょう」
サマットはグーグルに2008年に加入し、コマースを中心としたプロダクトを一貫して担当してきた。グーグル・ショッピング、グーグル・エクスプレス、さらにフライト検索およびホテル広告にも携わった。グーグルの前にはコーファックスに勤務したほか、テキスト解析ソフトウェア・スタートアップであるマホマインの共同創業者も務めた。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Kara Swisher.)