ワードプレス運営会社オートマティックが利用者向け店舗運営ツールウーコマースを買収

昨年、ワードプレス・コムの運営会社であるオートマティックは1億6千万ドルを資金調達した。パブリッシング・ソフトウェア企業である同社はこの資金を投じてイーコマース・ツール制作企業「ウーコマース」を買収した。
複数の情報源から聞いた話では、オートマティックはキャッシュと株式の組み合わせにより3千万ドル以上を社員55名の会社に投じるという。オートマティックCEOマット・マレンウェグは成約金額についてはコメント要請に応じなかったが、今回の買収についてこれまでの買収案件で最大となる「6倍程度」の金額だと述べた。
ウーコマースはワードプレスを利用している発行者が商品の販売を行なえるツールを提供しており、このツールはサイトをオンライン店舗としての機能に対応させるソフトウェア・プラグインとなっている。また、競合にはショッピファイやビッグコマースが挙げられる。同社によると、このソフトウェアを利用しているのは60万サイト以上だという。
ワードプレスと同様に、ソフトウェアの基本的な利用料金は無料だが、ウーコマースは予約注文、定期購入価格の契約、プロダクト・レコメンデーション・エンジンの利用に対しては料金を取る。来年オートマティックはウーコマースのもつ機能を同社のエンタープライズ向け定期契約事業に組み入れる予定だ(リコード誌はワードプレス・コムのVIPサーヴィスの会員となっている)。
ウーコマースのサーヴィスは親会社であるウーテーマ(2008年創業)から分社化されて成立した。マレンウェグによると(彼は事業資産の100%株主である)同社は黒字化を達成しているという。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)