オンデマンド型パーキング・スタートアップ「ラグジ」がユーチューブからプロダクト担当幹部を引き抜き

ユーチューブでフィル・ファーリはこれまで広告主との協働によって動画視聴者にメッセージを表示する取り組みを担当してきた。その彼は今後、人々がクルマを駐車するための仕組みを仕事にすることになった。
ファーリは2008年からユーチューブに勤務してきたが先月で同社を退社し、オンデマンド型パーキング・スタートアップ「ラグジ」のプロダクト担当ヴァイス・プレジデントに就任した。ユーチューブ時代にファーリは収益化実現の責任者としてプロダクト・チームを率いてきた。つまりは広告のことだが、彼の業績でとくに注目すべきは動画サイトである同社の「トゥルー・ビュー」を担当したことにある。この機能はユーザが広告をスキップするために使われてきた。
ファーリによると、ユーチューブでの経歴から察せられるように広告をパーキング・アプリに表示させる仕事に取り掛かるわけではないようだ。むしろ、と彼は言う。ユーザに親しみやすい何かをつくるのが好きなのです。それも、フタを開ければすごく複雑にできている、という仕組みに挑戦したいのです。
ラグジのCEOであるカーティス・リーが彼に話を持ちかけて来るまで、ファーリは「クルマを駐車するときに生じる情報をめぐる難題について、ほとんど気づいていませんでした」と言う。「すぐれたカスタマー・エクスペリエンスを構築することができて、その仕組みで事業が成立するのなら素晴らしい機会です」
リーとファーリが打ち解けあったのはこれが初めてではなかった。2人とも大学院ウォートン・スクールの修了生で、その後偶然グーグルでも一緒になった。そしてユーチューブでも。「彼はこれまで仕事をした相手のなかでいちばん優秀なプロダクト技術者のひとりです。そうでない人とはずいぶんやってきましたから」とリーは言う。
リーの会社は昨年の創業で、25百万ドルを資金調達し、社員は50名である。ラグジはサン・フランシスコとロサンゼルスでサーヴィス開設し、近日中に3都市での開設を予定しているという。売上高は2か月ごとに倍増していると彼は言う。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)